現在、レコード・CD買取価格自身が上昇傾向にあるのをご存知でしょうか。その中でも、ちょっと特異なジャンル、ミュージックではない「落語」について取り上げてみたいと思います。
そう、実は音楽に限った話ではなく、落語のレコードも過去には沢山生産されていた時期があります。
そして、一部の落語レコードにおいては、マニアから注目され、価格の相場が高騰している商品もあるのです!
そんな落語のレコード・CD・DVD商品買取価格や相場や、高価買取の方法・買取一覧について、この記事で初心者のかたにも分かりやすく概要を解説していきたいと思います。
落語レコードの種類と特徴

落語は、亭号によっても買取価格が変動することがあり、代表的な号は、「古今亭」・「三遊亭」・「柳亭」・「三笑亭」・「春風亭」などが代表的な亭号となります。
そして、落語のレコード自体にも様々な種類があり、収録の長さによって、区別されています。
それはレコード自体の収録できる時間数も決められており、LP盤、SP盤、EP盤と分かれています。
そして、落語レコードのなかでも有名な落語家のレコード・CD・DVD・書籍には高い需要があり、買取価格の相場もグッと高騰していきます。
以下に事例と概要を紹介いたします。
具体例:
LP盤:
LP版は直径、約30センチで、片面のみで30分から40分程度の長時間再生が可能で、シリーズ・セットものなどが収録でき、立川談志の「談志シリーズ」などが代表と挙げられ、こちらも高価買取対象です。
SP盤:
SP盤は直径25センチで、片面3分から5分程度再生がかのうです。特に落語のレコードに関しては、SP盤は価値が高いと言われています。
特に1920年から1950年に生産されていて、レコードの素材は、カメムシの分泌液を使用した、シェラックという素材で、ちょっと脆いというデメリットがあります。
かつ使用するレコード針もサファイヤ、又は金属製でできているため、レコード盤が劣化しやすいというデメリットだらけな分、状態が良いものはとても少なく、買取価格も上がってきます。
特に古今亭志ん生の名盤が有名で、高額で取引されています。
EP盤:
EP盤はLPとSPの中間のサイズで、直径17センチで、片面で4分から8分再生が可能です。特に桂枝雀の作品がEP盤にて高価取引されています。
また、落語以外にも浪曲や漫談などのレコードもモノによっては高価買取の可能性がありますので、まずはリサーチしてみるのもいいかもしれません。
落語レコードの買取相場と高価買取される条件

落語レコード・CDに限らず、中古レコードが高価買取される条件は決まってきます。
特に、商品の保存状態・希少性によって差が付く場合が多いです。
鍵は、「保存状態」・「付属品が付いているか?(帯付き・付録付き)」・「初盤か」などが希少性を判断する際のポイントとなってきます。
具体例:
保存状態の良い中古レコードの事例
発売時の帯がそのままついていたり、付録が付いている物。たとえば、「談志シリーズ」であれば帯付きで発売そのままの状態でジャケットが綺麗な品であれば、数万円で買取される可能性もあります。
希少性の高い商品:
明治・大正のSP盤は、歴史的価値としても有り、希少性があります。古今亭志ん生の初期録音盤などは、希少性が非常に高くなります。
また、桂米朝師匠の落語ですが、レコード自体は1973に販売され、2006年にCD化されました。
その「桂米朝 上方落語大全集 第1期 第2集」のCDは買取価格は数万円となり、かなりの希少性と価値があります!
限定版や特別な録音:
「落語名人選LPセット」などは、珍しいLPで複数の名人の落語が録音されている、非常に貴重な品で、買取相場は数十万円にのぼると推測されます。
もし、ご自宅に有る中古の落語レコードがあるのならば、まずは状態の良さを見て、かつネットで検索してみて、相場を確認してから査定に出してみてもいいかもしれません!
落語レコード・CDの買取・亭号一覧
それでは以下に、落語レコード・CDの代表的な買取事例・亭号一覧・相場・価格一覧と概要をご紹介させていただきます。
※ただ、ジャケットの表記や生産年数によって相場が変動しますので、参考価格です。
落語レコード・CD買取・亭号一覧表
以上、簡単ですが落語のレコード買取価格一覧を紹介しました。
こうやって、一覧で出してみると、全体的に買取額・相場は高めに設定されているのが分かります。
落語の音源において、SPで現存するものが少なく、CDでさえこの価格なので、SP盤であればかなりの価値になるでしょう。
落語レコードを買取に出す前に確認するポイントとその方法

ここでは、落語レコードを持っていた場合、買取査定に出す前に、まずはご自身で見るべきポイントを解説していきたいと思います.
そもそも、自宅に放置されていたホコリだらけのレコードを持って行ってもいいかもしれませんが、査定する側としたら、ホコリが無く、まるで新品同様の明治時代の品を持ち込まれたら、テンションが上がらないわけないですよね。
ですので、まずは査定前に、レコードのジャケットが痛まない程度に清掃し、レコードを聴く事ができれば、視聴確認を行い、かつレコードに傷や、汚れが無いか確認をしてから、査定に望むことで、ちょっとでも高く買取できるでしょう。
また、ネットの情報を利用して、商品タイトルを入力すれば、検索結果に挙がるので、ある程度の相場は確認できると思います。
以上のポイントを意識して査定に望んでみてください!
全国対応の落語レコード買取業者
落語レコードを買取に出す際は、できるだけ信頼できて、歴史がある中古レコード買取業者を利用するのがおススメです。
また、中古レコード買取業者によっては買取サービスにも力を入れていて、買取方法にもいろんなやり方があります。
こういったサービスがある会社を利用するのがおススメです。
以下に3つの買取方法に関する概要を紹介いたします。
3つのレコード買取方法

店舗買取
文字通り、店頭で買取査定をする方法です。
中古レコード買取専門店など、近場にこういった買取施設がある方や、対面で売りたい方におススメです。
また、気軽に無料で査定できることと、対面で査定でき、かつ気軽に相談もできるので信頼感がありますよね。
出張買取
この出張買取は、買取業者が無料で直接、売主へ出張訪問する方法です。
エリアにもよりますが、出張買取は大量のレコードがあったり、非常に価値の高いレコードなどを売りたい場合におススメです。
また、レコード以外にも楽器やオーディオ機器など、持ち運びが大変な場合にもこの出張買取という方法は最適です!
宅配買取
こちらは宅配で、無料買取査定をする方法です。
エリアに関係ない宅配なので、遠方からの買取査定に便利ですし、家に居ながらにして宅配でレコード買取専門業者へ査定を依頼し、売ることが可能なので、とても便利ですよね。
また、中古の落語レコードだけでなく、ハードロック・ロック・ヒップホップ・ジャズ・テクノ・民謡・アイドル・ポップス・歌謡曲・クラシックのレコードもお持ちでしたら同時に査定するといいかもしれません。
そしてCD・DVD、レコードプレーヤー、楽器、書籍、オーディオ機器なども買取りできる業者がいるので、まとめて査定するのもおススメです。
横浜レコード
弊社横浜レコードでは、地元横浜で30年以上、レコード買取専門の会社として営業しており、30年間の買取実績・買取相場等、国内のレコード買取市場の情報を全て網羅していると自負しております。
また、国内だけでなく、ドイツを拠点としたオンラインショップ「ミオンレコード」があり、全ヨーロッパエリアのレコード買取相場・ミュージックの流行を熟知し、かつ北米エリアの市場の情報にも明るいので、洋楽・邦楽・ジャンルを問わず、日本のみならず全世界的なレコード買取市場を把握している、レコード買取専門の会社です。
また、どんな些細な内容やお悩み事でも、電話・メールにてご相談に乗ります。
横浜レコードの買取形式
横浜レコードでは、前項で挙げた「店舗買取」・「出張買取」・「宅配買取」、3種全ての買取方法に対応しており、どんな環境でも無料でレコード買取査定を致します。
また、落語レコードだけではなく、多彩なミュージックジャンル、ハードロック・ロック・ジャズ・ヒップホップ・ポップス・レゲエ・歌謡曲・テクノ・アニメソング・民謡・アイドル・クラシック等、全てのジャンルのレコードを買取可能です。
またCD・DVD・書籍・オーディオ機器・楽器も買い取らせていただきます。
まずは横浜レコードをご利用いただけたら幸いですので、ご質問があればお気軽に電話でもお問合わせフォームでもご相談くださいませ。
そして、店頭買取査定も行いますので、横浜市営地下鉄ブルーライナー・センター南駅より5分ですので、お気軽にご来店下さいませ。
また、中古の価格・新着の情報もこのサイトに記載されているので、ご確認下さい。
高額買取を狙うためのコツ
落語レコードの高価買取を狙うためには、いくつかのポイントがあります。
それはタイミング・相場と専門業者かどうかです。
特にタイミングとしては、あまり声を大にして言えないのですが、そして音楽レコードでも同じ事が言えるのですが、アーティスト・人気落語家の命日だったり、記念日には市場が活性化し相場が上昇する動向があります。
事例としては、立川談志の命日前後に、関連するレコード・グッズなどの需要が高まったタイミングがありました。
また、そういった市場動向や相場・微細な価格の上下も、レコード買取専門店だったら詳細に把握をしているので、せっかく大事にしてあった落語の商品を買取するのですから、リサイクルショップなどではなく、ちゃんとしたレコード買取専門店で買取査定することをおススメ致します。
落語レコードの歴史と背景を知る

そもそも、「落語」というのは日本独自の文化であり、寄席そのものに歴史的・文化的にも非常に価値が高いものです。
そして、落語がレコードに収録されるようになったのは昭和初期。
当時は、現在の様に録音技術は精巧ではありませんでしたが、レコードから、生の声・寄席の音を聴く事で、当時の雰囲気をそのまま味わえ、体験できるのが最大の魅力でしょう!
そして、名落語家達が遺した音源は、芸術的価値だけにおさまらず、文化的に、そして歴史的にも非常に貴重な物と言えます。
初期のSP盤では、録音時間が短いので、複数に分けて収録しないといけませんでしたが、LPの誕生で、長時間の演目が1枚のLPで収まるようになりました。
また、古今志ん生のSP盤は、当時の寄席の熱気・雰囲気・空気感をそのまま封じ込めた貴重な作品であり、もはや文化遺産です!
桂枝雀の録音は当時のユーモア、風刺を織り込んでおり、まるでタイムスリップをして当時の落語を体験することができます。
以上、当時の時代背景などを知ることによって、落語レコードをより深い次元で楽しむ事ができますし、これが高価買取になる理由のひとつでもあります。
まとめ
このレトロブームの中、日本のシティポップが注目されたりと、ミュージック・シーンにおいて邦楽が世界中から熱視線が注がれています。
とはいえ、落語はミュージックではなく、日本独自の文化であり、歌や曲ではないので世界中の人が興味を持つかと言われたら、難しいかもしれませんが、日本古来の寄席という意味では、非常に文化的価値の高いカテゴリーと言えます。
また、デジタル化が進んだ現代においても、明治・大正・昭和初期の生の音声が収録されたSP・LPレコードを聴くと、当時の寄席の雰囲気・熱気・そして人々の娯楽に対する息遣いまでが生々しく、そして鮮やかに体験できることはお金にも代えがたい経験なのではないでしょうか。
2020年代に寄席文化が再注目され、落語ファンが増えてきています。また落語がアニメ化されたり、日本人以外の外国人が落語をしたりと、「落語」というキーワードが徐々に世界的に、「RAKUGO」として世界的に注目される未来も遠くないのではないでしょうか。
長くなりましたが、ご自宅にある貴重な落語のレコードを触ってみて、眺めてみてはいかがでしょうか。
落語のレコード市場は今後、より魅力的な市場になるでしょう。
ですので、落語のレコードを後世の人々の為に、適切に・大切に保管し、また買取を検討される方は、本記事を参考にして、落語レコードの魅力を最大限に活かしてみてはいかがでしょうか!