
松田聖子さんは、日本のポップミュージック界を代表する歌手であり、作詞家や女優としても長年にわたって活躍してきました。1980年代には「永遠のアイドル」として圧倒的な人気を誇り、今もなお第一線で活動を続けていらっしゃいます。
1962年3月10日に福岡県久留米市で生まれ、本名は蒲池法子(かまち のりこ)さんです。芸能界に入るきっかけは、オーディションを受けたことでした。1980年にシングル「裸足の季節」でデビューし、続く「あおい珊瑚礁」が大ヒットしたことで、一躍トップアイドルの仲間入りを果たしました。
1980年代は、まさに松田聖子さんの黄金時代でした。「風は秋色」や「夏の扉」など、次々とヒット曲を生み出し、1982年に発表された「赤いスイートピー」は、今もなお多くの人に愛される代表曲となっています。透明感のある歌声と可愛らしいルックス、そして「聖子ちゃんカット」と呼ばれる独特のヘアスタイルは、当時の若者たちに大きな影響を与えました。また、デビューから24曲連続でオリコンランキング1位を獲得するという快挙を成し遂げ、日本のアイドル史に残る存在となりました。
その人気の高さから、当時のレコードは大量にプレスされ、多くの流通量があるため、一般的なレコードの買取価格は比較的低めになる傾向があります。しかし、一部の特殊盤や限定盤、プロモーション盤などはコレクター市場で高値がつくことがあります。
この記事では、松田聖子のレコード買取市場の特徴、査定額が高くなりやすいポイント、高価買取が期待できるアルバムについて詳しく解説します。
松田聖子のレコード買取市場の特徴
松田聖子のレコードは日本国内盤を中心に多くのバージョンが存在し、流通量が非常に多いのが特徴です。そのため、通常のアルバムやシングル盤の査定価格はそれほど高くないことが一般的です。
レコード買取のポイント
✔ マスターサウンド盤(高音質盤)
✔ プロモーション盤(見本盤・サンプル盤)
✔ 限定生産のカラーヴァイナル
✔ 未開封のシュリンク付き盤
特に、マスターサウンド盤は音質の良さからコレクター人気が高く、通常盤に比べて高額査定が期待できます。また、プロモーション用のレコードは流通数が限られているため、希少価値があり、高値で取引されることが多いです。
目次
高価買取が期待できる松田聖子のレコード一覧
以下は、松田聖子の作品の一例と買取市場です。
『SQUALL』(1980年)
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本作のプロデューサーは若松宗雄さんが担当し、楽曲の作詞は三浦徳子さん、作曲は小田裕一郎さんが手がけています。小田裕一郎さんはアメリカ西海岸のポップスに強く影響を受けた作曲家であり、本作にもそのテイストが色濃く反映されています。アイドルソングの枠を超えた洗練されたメロディーやアレンジは、当時の日本の音楽シーンに新たな風を吹き込んだと言えるでしょう。
収録曲の中でも特に印象的なのは、「青い珊瑚礁」です。この曲はシングルとしても大ヒットし、松田聖子さんをトップアイドルへと押し上げました。爽やかで甘酸っぱい恋の情景を描いた三浦徳子さんの歌詞に、小田裕一郎さんの軽快なメロディーが合わさり、松田聖子さんの清涼感あふれる歌声がその世界観を際立たせています。また、デビューシングル「裸足の季節」も収録されており、松田聖子さんのアイドルとしてのフレッシュな魅力が存分に発揮された楽曲となっています。
アルバムタイトルにもなっている「SQUALL」は、バラード調の楽曲で、青春の瑞々しさや切なさを感じさせる一曲です。その他にも「潮騒」や「九月の夕暮れ」など、夏の情景や淡い恋の思い出を描いた楽曲が並び、単なるアイドルポップにとどまらない、ストーリー性のある作品となっています。
このアルバムの最大の魅力は、松田聖子さんの持つ透明感のある歌声と、楽曲の洗練されたサウンドの融合にあります。デビュー作ながら、シンプルなアイドルソングの域を超え、アメリカンポップスのエッセンスを取り入れたサウンドが特徴的で、後の日本のポップミュージックにも影響を与えました。瑞々しくも完成度の高い楽曲が揃った本作は、デビューアルバムとしては異例の完成度を誇り、40年以上経った今でも色褪せることなく、多くのファンに愛され続けています。
デビュー作であるためにコレクターに人気で、通常盤は200円-400円、マスターサウンド盤は3000円-4000円で買取が行われています。
『North Wind』(1980年)
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『North Wind』は、松田聖子さんの2枚目のオリジナルアルバムで、1980年12月1日にリリースされました。デビューアルバム『SQUALL』からわずか4か月後という短い期間での発表でしたが、楽曲のクオリティは非常に高く、彼女のアイドルとしての地位をさらに確立する重要な作品となりました。
このアルバムでは、前作のフレッシュで可憐な雰囲気を受け継ぎつつも、より洗練された楽曲が収録されており、松田聖子さんの歌手としての表現力が進化していることが感じられます。本作も、プロデューサーは若松宗雄さんが担当し、作詞は三浦徳子さん、作曲は小田裕一郎さんが中心となっています。
特にアルバムのタイトル曲「North Wind」は、アルバム全体の雰囲気を象徴するような爽やかで切ない楽曲です。冬の冷たい風を感じさせるメロディーと、恋のときめきや切なさを表現した歌詞が印象的で、松田聖子さんの透明感のある歌声と見事にマッチしています。
また、「白い恋人」や「流星ナイト」など、季節感を意識した楽曲も収録されており、冬をテーマにしたアルバムとしても非常に魅力的な一枚となっています。「風は秋色」や「Only My Love」など、シングルとしても人気を博した楽曲も含まれており、彼女の成長を感じさせる作品です。
通常盤は20円-100円、マスターサウンド盤は100円-300円で取引されています。
『Silhouette ~シルエット~』(1981年)
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『Silhouette 〜シルエット〜』は、松田聖子さんの3枚目のオリジナルアルバムで、1981年5月21日にリリースされました。デビューからわずか1年足らずの間に3枚目のアルバムを発表するというハイペースながらも、アルバムごとに彼女の音楽性が進化していることが感じられる作品となっています。
本作のプロデューサーは引き続き若松宗雄さんが担当し、作詞には松本隆さんと三浦徳子さん、作曲には財津和夫さんや小田裕一郎さんが参加しています。松本隆さんは、松田聖子さんの音楽の方向性を決定づけた重要な作詞家の一人であり、本作でも彼の繊細な歌詞が楽曲に深みを加えています。また、財津和夫さんはチューリップのメンバーとしても知られ、彼が手がけた楽曲には、美しいメロディーと叙情的な雰囲気が特徴として表れています。
アルバムの代表曲としては、シングルとしても大ヒットした「チェリーブラッサム」と「夏の扉」が挙げられます。「チェリーブラッサム」は松本隆さんが作詞、小田裕一郎さんが作曲を手がけた楽曲で、力強いメロディーと青春の躍動感が感じられる一曲です。この楽曲により、松田聖子さんの歌手としての表現力がさらに広がり、従来の可愛らしいアイドルイメージに加えて、よりダイナミックな魅力を打ち出すことに成功しました。
一方、「夏の扉」は、松田聖子さんの楽曲の中でも特にエネルギッシュで開放的な雰囲気を持つ楽曲です。「フレッシュ!フレッシュ!フレッシュ!」というフレーズが印象的で、明るく弾けるようなメロディーが夏の訪れを感じさせます。この楽曲によって、松田聖子さんの「夏のアイドル」というイメージが定着し、以降、彼女は夏のヒットソングを数多く生み出していくことになります。
また、アルバムには財津和夫さんが作曲を手がけた「花一色〜野菊のささやき〜」が収録されており、彼の作風らしい柔らかく穏やかなメロディーが印象的です。この楽曲は、アルバムの中でも特に繊細な雰囲気を持っており、松田聖子さんの優しい歌声がより際立つ作品となっています。
アルバム全体を通して、前作『North Wind』のノスタルジックで落ち着いた雰囲気から一歩進み、よりポップでエネルギッシュな楽曲が増えています。それと同時に、「Je t’aime」や「雨のリゾート」など、しっとりとしたバラードも収録されており、単なるアイドルアルバムにとどまらない多彩な楽曲が揃っています。
通常盤は20円-100円、マスターサウンド盤は300円-400円ほどで取引されています。
『風立ちぬ』(1981年)
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『風立ちぬ』は、1981年10月21日にリリースされた松田聖子さんの4枚目のオリジナルアルバムです。これまでのアイドルらしい可愛らしさを残しつつも、より洗練された楽曲が揃い、松田聖子さんのアーティストとしての成長を示す作品となっています。作詞は全曲を松本隆さんが手がけ、作曲には大瀧詠一さん、財津和夫さん、来生たかおさん、杉真理さん、鈴木茂さん らが参加しました。さらに、編曲は松任谷正隆さんと多羅尾伴内(大瀧詠一さんの変名) が担当し、楽曲に深みを与えています。
アルバムのタイトル曲「風立ちぬ」は、大瀧詠一さんが作曲し、松任谷正隆さんが編曲を担当しました。ナイアガラ・サウンドを基調とした柔らかくノスタルジックなメロディーと、松本隆さんの詩的な歌詞が融合し、秋の情景とともに大人へと成長していく主人公の心情を美しく描き出しています。松田聖子さんの透明感あふれる歌声が、この楽曲の世界観をより際立たせています。
本作には、「白いパラソル」や「流星ナイト」などのヒット曲も収録されています。「白いパラソル」は財津和夫さんが作曲を手がけた爽やかで切なさのある楽曲で、松田聖子さんの優しい歌声が際立っています。「いちご畑でつかまえて」は来生たかおさん作曲によるバラードで、哀愁漂うメロディーが印象的な一曲です。さらに、「一千一秒物語」(杉真理作曲)や「雨のリゾート」(鈴木茂作曲)など、都会的な雰囲気を持つ楽曲も加わり、アルバム全体の多様な音楽性を支えています。
前作『Silhouette 〜シルエット〜』が夏の開放的な印象を持っていたのに対し、『風立ちぬ』は秋の訪れを感じさせる叙情的な雰囲気がアルバム全体に漂っています。松田聖子さんの歌唱も、これまでのアイドルらしい可愛らしさに加え、より抑制された繊細な表現が見られ、音楽的な進化を感じさせます。
レコード買取市場は通常盤が100円-200円、マスターサウンド盤が400円-500円ほどです。
『Pineapple』(1982年)
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『Pineapple』は、1982年5月21日にリリースされた松田聖子さんの5枚目のオリジナルアルバムです。作詞は全曲松本隆さんが担当し、作曲には呉田軽穂(松任谷由実さん)、原田真二さん、財津和夫さん、来生たかおさんが参加しました。編曲には松任谷正隆さんが関わり、コーラスには須藤薫さんが参加しています。
代表曲「赤いスイートピー」は、呉田軽穂(松任谷由実さん)が作曲を手がけた淡く切ないバラードで、大ヒットを記録しました。また、「渚のバルコニー」もシングルとしてリリースされ、爽やかでロマンチックな楽曲として人気を集めました。その他、「ひまわりの丘」(来生たかお作曲)、「LOVE SONG」(財津和夫作曲)などが収録されています。
本作は、A面「Pineapple Side」、B面「Orange Side」と名付けられた構成となっており、1982年10月1日にはCDとしても発売されました。シティポップの要素も含みながら、松田聖子さんのアイドルとしての魅力と音楽的な進化が詰まった作品として、今でも多くのファンに愛されています。
買取相場は通常盤が20円-100円、マスターサウンド盤が200円-400円です。
『Candy』(1982年)
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『Candy』は、1982年11月10日にリリースされた松田聖子さんの6枚目のオリジナル・アルバムです。このアルバムでは、作詞を松本隆さんが全曲担当し、作曲には大瀧詠一さん、細野晴臣さん、財津和夫さん、南佳孝さん、大村雅朗さんなど、全て男性の作家陣が参加しています。特に、細野晴臣さんが初めて楽曲提供を行い、これにより「はっぴいえんど」の元メンバー全員が松田聖子さんと関わることとなりました。
アルバムの帯コピーは「こころはバロックカラー、いま あなたとティータイム… 聖子。」で、先行シングル「野ばらのエチュード」を含む全10曲が収録されています。シンセサイザーを多用した楽曲も本作から収録され、松田聖子さんの独特の甘い歌声が遺憾なく発揮された作品となっています。
ジャケットには、自転車にまたがり微笑む松田聖子さんのショットが使用され、アルバムでは初めて全身が写った作品となっています。また、自身初の見開きダブルジャケット仕様となっています。
収録曲には、大瀧詠一さんが作曲・編曲を手掛けた「四月のラブレター」や「Rock’n’roll Good-bye」、細野晴臣さんが作曲・編曲を担当した「ブルージュの鐘」、財津和夫さん作曲の「星空のドライブ」、南佳孝さん作曲の「モッキンバード」など、多彩な楽曲が揃っています。特に「四月のラブレター」と「Rock’n’roll Good-bye」の編曲者クレジットには、大瀧詠一さんの変名である「多羅尾伴内」や「チェルシー」といった表記が存在します。
買取相場は通常盤が20円-100円、マスターサウンド盤が200円-300円となります。
『Utopia』(1983年)
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『ユートピア』は、1983年6月1日にリリースされた松田聖子さんの7枚目のオリジナルアルバムです。この作品は、南国の島々をテーマにした爽やかな楽曲が特徴で、A面を「blue-island side」、B面を「south-wind side」と名付け、全10曲が収録されています。
作詞は全曲松本隆さんが手掛け、作曲陣には財津和夫さん、細野晴臣さん、杉真理さん、甲斐祥弘さん、上田知華さんなど、多彩なアーティストが参加しています。特筆すべきは、松田聖子さん自身が「SEIKO」のペンネームで作詞に初挑戦した「小さなラブソング」で、彼女の新たな一面が垣間見えます。
収録曲の中でも、「秘密の花園」と「天国のキッス」はシングルとして大ヒットを記録しました。「秘密の花園」は、松本隆さんの詩的な歌詞と呉田軽穂(松任谷由実さん)のメロディが融合した名曲で、松田聖子さんの透明感ある歌声が際立っています。一方、「天国のキッス」は細野晴臣さんが作曲を担当し、軽快でポップなサウンドが印象的な楽曲です。
また、「マイアミ午前5時」や「セイシェルの夕陽」といった楽曲では、異国の情景が描かれ、リスナーを南国のリゾート地へと誘います。これらの楽曲は、松田聖子さん自身も歌唱に苦労したと語っており、その努力が楽曲の深みを増しています。
アルバムジャケットは、リゾート風で神秘的な雰囲気を醸し出しており、作品全体のコンセプトと見事にマッチしています。このアルバムは、第25回日本レコード大賞でベストアルバム賞を受賞し、松田聖子さんの音楽キャリアにおいて重要な位置を占める作品となりました。
買取相場は通常盤が20円-100円。マスターサウンド盤が400円-500円。
『Canary』(1983年)
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『Canary』(カナリア)は、1983年12月10日にリリースされた松田聖子さんの8枚目のオリジナル・アルバムです。このアルバムには、ヒットシングル「瞳はダイアモンド」や「蒼いフォトグラフ」を含む全10曲が収録されています。全曲の作詞は松本隆さんが担当し、作曲には来生たかおさん、林哲司さん、松田聖子さん自身(「Canary」)、呉田軽穂(松任谷由実さん)などが参加しています。編曲は大村雅朗さん、井上鑑さん、松任谷正隆さんが手掛けています。
アルバムの帯コピーは「自由な光をあびて、いま鼓動はあなたへ SINGING… 聖子。」で、全曲のタイトルが英語表記で統一されています。特に、松田聖子さんが初めて作曲に挑戦したタイトル曲「Canary」は、彼女の新たな音楽的挑戦として注目されました。また、「プライベート・スクール」や「LET’S BOYHUNT」など、ポップでリズミカルな楽曲も収録され、多彩な音楽性が楽しめる作品となっています。
リリース直前まで、本作のタイトルは『Jewels』となる予定であり、販促の印刷物等に明記されていましたが、最終的に『Canary』に変更され、収録内容も一部変更されたとされています。LPリリース後の12月21日には、ソニーの高音質技術「マスター・サウンド」仕様盤も発売されました。
買取金額は通常盤20円-100円。マスターサウンド盤が100円-200円。
『Tinker Bell』(1984年)
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『Tinker Bell』(ティンカー・ベル)は、1984年6月10日にリリースされた松田聖子さんの9枚目のオリジナル・アルバムです。このアルバムは、童話やSFといった幻想的なテーマを基調とし、全9曲が収録されています。作詞は全曲松本隆さんが手掛け、作曲には呉田軽穂(松任谷由実さん)、尾崎亜美さん、南佳孝さん、林哲司さん、大村雅朗さんなど、多彩なアーティストが参加しています。編曲は大村雅朗さんや船山基紀さんが担当し、シンセサイザーを多用したサウンドが特徴的です。
収録曲の中でも、「Rock’n Rouge」と「時間の国のアリス」はシングルとしてリリースされ、大ヒットを記録しました。「Rock’n Rouge」は、呉田軽穂さんが作曲、松任谷正隆さんが編曲を担当し、カネボウ’84春のイメージソングとしても使用されました。一方、「時間の国のアリス」は、呉田軽穂さん作曲、大村雅朗さん編曲による楽曲で、松田聖子さんの透明感ある歌声が際立つ一曲となっています。
アルバム全体のテーマとして、「ガラス靴の魔女」や「密林少女(ジャングル・ガール)」、「Sleeping Beauty」など、童話やSFの要素が散りばめられています。特に「ガラス靴の魔女」は南佳孝さんが作曲、船山基紀さんが編曲を担当し、幻想的な雰囲気を醸し出しています。また、「いそしぎの島」は尾崎亜美さんが作曲、大村雅朗さんが編曲を手掛け、松田聖子さんの優しい歌声が印象的な楽曲です。
通常盤、マスターサウンド盤が共に買取金額は20円-100円となります。
『Windy Shadow』(1984年)
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『Windy Shadow』(ウィンディ・シャドウ)は、1984年12月8日にリリースされた松田聖子さんの10枚目のオリジナル・アルバムです。このアルバムには、ヒットシングル「ピンクのモーツァルト」や「ハートのイアリング」を含む全10曲が収録されています。作詞は全曲松本隆さんが担当し、作曲には佐野元春さん(Holland Rose名義)、矢野顕子さん、大村雅朗さんなど、多彩なアーティストが参加しています。編曲は大村雅朗さんが手掛け、アメリカン・ポップスを思わせる明るくセンスの良いサウンドが特徴的です。ジャケット写真は篠山紀信さんが撮影しており、都会的で洗練されたイメージを演出しています。リリース当時、LP、カセットテープ、CDの3形態で発売され、初回プレス盤とセカンドプレス以降で一部収録曲のバージョンが異なる仕様となっていました。現在でも、多くのファンに愛され続けている作品です。
レコードの買取金額は通常盤が20-円100円。マスターサウンド盤が200円-300円。
『The 9th Wave』(1985年)
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『The 9th Wave』(ザ・ナインス・ウェーブ)は、1985年6月5日にリリースされた松田聖子さんの11枚目のオリジナル・アルバムです。この作品は、彼女の結婚直前に発表され、同年をもって1年間の活動休止を宣言した節目のアルバムとなりました。
本作では、これまで多くの楽曲で作詞を手掛けてきた松本隆さんが参加しておらず、全曲の作詞を銀色夏生さん、吉田美奈子さん、尾崎亜美さん、来生えつこさんといった女性作家が担当しています。作曲には原田真二さん、大村雅朗さん、尾崎亜美さん、杉真理さんなど、多彩なアーティストが参加し、編曲は全曲大村雅朗さんが手掛けています。
収録曲には、シングルとしてリリースされた「天使のウィンク」(1985年1月30日発売)や「ボーイの季節」(1985年5月9日発売)などが含まれています。「天使のウィンク」は、尾崎亜美さんが作詞・作曲を担当し、松田聖子さんのキュートな歌声とポップなメロディが特徴的な楽曲です。「ボーイの季節」も尾崎亜美さんが手掛けたバラードで、松田聖子さんの歌唱力が光る一曲となっています。
アルバム全体を通して、シンセサイザーや打ち込みを多用したデジタルサウンドが特徴的で、当時の音楽シーンを反映した先進的なアレンジが施されています。特に「夏のジュエリー」では、吉田美奈子さんが作詞、大村雅朗さんが作曲を担当し、エッジの効いたデジタルサウンドが印象的です。
本作の帯コピーは「九番目の波は高い・・・暑い夏の風よ Take Me― 聖子。」であり、タイトルの『The 9th Wave』は、船乗りの間で「9番目の波が最も高く危険」と言われていることに由来しています。これは、松田聖子さんがこのアルバムで一つの頂点を極めたことを象徴しているとも解釈されています。
また、尾崎亜美さんは本作で提供した「天使のウィンク」や「ボーイの季節」、「夏の幻影(シーン)」を自身のアルバムでセルフカバーしています。
レコードの査定相場は通常盤が20円-100円。マスターサウンド盤が100円-200円となっています。
『Citron』(1988年)
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『Citron』(シトロン)は、1988年5月11日にリリースされた松田聖子さんの15枚目のオリジナル・アルバムです。この作品は、アメリカの著名な音楽プロデューサー、デイヴィッド・フォスターを迎えて制作され、松田聖子さんがアイドルから本格的なシンガーへと転身を図る重要な作品となりました。
アルバムの制作にあたり、松田聖子さんは発声法などを見直し、レコーディング前に特別なレッスンを受けたとされています。この取り組みにより、彼女の歌唱スタイルには大きな変化が見られ、より成熟した表現力を獲得しました。
収録曲の中でも、先行シングルとしてリリースされた「Marrakech〜マラケッシュ〜」は、アルバムバージョンとして収録され、前奏にリピート部分が追加されるなど、シングルとは異なるアレンジが施されています。また、「Every Little Hurt」では、デイヴィッド・フォスターとのデュエットが実現し、英語詞による本格的なバラードとなっています。
さらに、「続・赤いスイートピー」は、1982年のヒット曲「赤いスイートピー」の後日談を描いた楽曲で、作詞を松本隆さん、作曲をスティーヴ・キップナー、リンダ・トンプソン、デイヴィッド・フォスターが手掛けています。この曲では、前作の主人公たちのその後が描かれ、ファンの間で話題となりました。
アルバム全体を通じて、デイヴィッド・フォスターのプロデュースによる洗練されたサウンドと、松田聖子さんの新たな歌唱スタイルが融合し、彼女の音楽的な新境地を示す作品となっています。また、本作はアナログ盤としてリリースされた最後のアルバムでもあり、音楽業界のデジタル化の波を感じさせる一枚となりました。
買取金額は300円-400円ほどです。
松田聖子のレコードを高く売るポイント
① マスターサウンド盤やプロモ盤をチェック
通常のプレス盤は流通量が多く買取価格が低めですが、マスターサウンド盤やプロモ盤はプレミア価格になる可能性があります。
② 盤の状態を確認
盤面に傷が少ないほど評価が上がる
ジャケットやインナースリーブの状態も重要
③ 付属品の有無をチェック
ポスター・歌詞カード・フォトブックなどが揃っていると査定アップ
④ レコード専門の買取業者を利用
一般のリサイクルショップよりも、レコード専門業者のほうが適正価格で査定してくれる
複数の業者で査定を比較するとより高値で売れる可能性がある
まとめ
松田聖子のレコードは、その人気ゆえに大量にプレスされており、一般的なアルバムやシングル盤は買取価格が低めになる傾向があります。しかし、マスターサウンド盤やプロモ盤、限定盤などの希少価値が高いものはコレクター市場で高額査定が期待できます。
■ マスターサウンド盤やプロモ盤をチェック
■ 帯付きや特典付きのレコードは査定額アップの可能性
■ レコード専門の買取業者に依頼するのがおすすめ
■ 複数の買取業者で査定を比較し、最も高額の業者を選ぶ
迷ったら横浜レコードへ!
横浜レコードの強み

創業39年になる音楽業界での豊富な経験
横浜レコードは、2025年で創業40年の歴史を持つレコード買取専門店です。
今までに累計500万枚以上の買取実績があります。
信頼されるサービスと経験豊富な査定士による丁寧な査定が弊社を支えていおり、ジャンルや年代を問わずあらゆるレコードを取り扱うことで、多くの方に喜ばれております。特に海外販路を活用することで他社の相場より高額買取が可能です。
さらに、NHKニュースウォッチ9をはじめとする様々なメディアで紹介されるなど、その信頼性も高く評価されています。
横浜レコードは豊富な買取実績と信頼性を兼ね備えたレコード買取業者として、多くの顧客に支持されています。

国際的な視点による高価買取戦略
横浜レコードは、ドイツ、アメリカ、イギリスにグループ会社を持ち、国際的な視点で市場価値を把握することで、高額査定を実現しています。各国の相場情報を常にアップデートし、お客様にとって最も有利な条件で買取を行っているため、他店では難しい高額査定も可能です。
様々なプラットフォームを通じて世界中に再流通させることで、お客様の音楽資産を最大限に評価しています。
このように横浜レコードでは日本国内だけでなく海外の市場にも対応した高価買取が可能となっています。