
クイーン(Queen)は、1970年にイギリス・ロンドンで結成されたロックバンド。
フレディ・マーキュリー(Vo)、ブライアン・メイ(Gt)、ロジャー・テイラー(Dr)、ジョン・ディーコン(Ba)の4人による黄金時代のメンバー構成で、華やかで独創的なサウンド、圧倒的なボーカル、壮大な楽曲構成で世界的な成功を収めた。
代表曲には「Bohemian Rhapsody」「We Will Rock You」「We Are the Champions」「Don’t Stop Me Now」などがあり、特に1985年のライヴエイドでの伝説的なパフォーマンスは、ロック史に残る名演とされている。
彼らのレコードは、現在もコレクター市場で高額取引されています。特にUKオリジナル盤・帯付き日本盤・プロモ盤・カラーヴァイナルなどは、希少価値が高く、高価買取の対象になりやすいです。
本記事では、クイーンのレコードを高く売るためのポイントと、高価買取が期待できるレコードを詳しく紹介します。
目次
クイーン(Queen)のレコード買取市場とポイント
クイーンのレコードは、日本国内だけでなく海外市場でも非常に人気が高いため、初回プレスや限定盤はプレミア価格がつくことがあります。特に、1970~80年代の状態の良いUKオリジナル盤や日本盤(帯付き)は希少性が高く、高額で取引されることが多いです。
1. 初回プレス・オリジナル盤の希少性
クイーンのレコードの中でも、特に初回プレスやオリジナル盤は高値が付きやすいです。例えば、1975年にリリースされた『オペラ座の夜(A Night at the Opera)』の初回盤は、コレクターに人気があります。
初回プレス盤は通常、後の再発盤と比べて音質が優れていることが多く、マスターテープからのカッティングが異なる場合もあります。そのため、オーディオマニアやコレクターにとっては特別な価値があるのです。
2. 限定盤やプロモーション盤の存在
レコードの中には、特定の地域や期間限定で販売されたものや、プロモーション目的で配布された非売品が存在します。これらは流通量が少ないため、希少価値が高まり高額で取引されることが多いです。
特に、日本独自の帯付きプロモ盤や、ラジオ局向けのサンプル盤などは価値が高くなる傾向があります。また、限定カラーヴァイナルやピクチャーディスクなども人気があり、状態が良ければ高価買取が期待できます。
3. 帯付き日本盤の価値
日本で販売されたレコードには、帯(OBI)と呼ばれる紙の帯がついていることが多く、これが完備されていると査定額が大きく上がることがあります。
帯には、当時の価格やプロモーション情報などが記載されていることが多く、完品状態のものは特にコレクターに人気です。帯が破損していたり、紛失していた場合は査定額が下がる可能性があるため、保存状態には十分注意しましょう。
4. レコードの保存状態
レコード本体やジャケットに傷や汚れがあると、買取価格が下がってしまいます。特に、盤面のスクラッチやジャケットの色褪せ、破れなどは査定に大きく影響します。
長期間適切に保管されていたレコードは、査定の際に高評価を得ることができます。湿気や直射日光を避け、専用のレコードスリーブを使用するなど、適切な管理を心がけましょう。
5. 市場での需要
クイーンのレコードは、映画『ボヘミアン・ラプソディ』の公開以降、再び注目を集めています。市場での需要が高まると買取価格も上昇するため、売却のタイミングも重要です。
さらに、リマスター盤やアナログ復刻版が発売されたタイミングで、オリジナル盤の価値が上がることもあります。最新の市場動向をチェックしながら、最適な売却時期を見極めましょう。
高価買取が期待できるクイーン(Queen)のレコード
以下は、買取市場で高額査定されやすいクイーン(Queen)のレコードの一例です。
『Queen』(1973年)
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『Queen』は、1973年7月13日にリリースされたクイーンのデビュー・アルバム。
ハードロックやプログレッシブ・ロックの影響を色濃く受けた作品であり、後のクイーンのスタイルを確立する基盤となった。レッド・ツェッペリンやディープ・パープルの影響を受けたハードロック的な要素が強い一方で、楽曲の展開が複雑で演劇的(プログレッシブ・ロック的要素)である。商業的には大きなヒットとはならず、UKチャート最高24位。
背景:クイーンの誕生と初レコーディング
1970年にクイーンが結成され、1971年にはジョン・ディーコン(Ba)が加入し、黄金の4人が揃う。
1972年、ロンドンのトライデント・スタジオでデモ音源を制作。
しかし、当時はまだ無名であったため、スタジオの空き時間(深夜や早朝)に無料でレコーディングをさせてもらうという苦しい状況だった。
1973年、エレクトラ・レコード(アメリカ)と契約し、デビューが決定。
ブライアン・メイの特徴的なギターオーバーダビングや、フレディ・マーキュリーの演劇的なボーカルもすでに確立されつつあった。
『Queen II』(1974年)
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『Queen II』は、1974年3月8日にリリースされたクイーンの2ndアルバム。
前作『Queen』(1973年)のハードロックとプログレッシブな要素を発展させ、ダークで幻想的な世界観、ドラマチックな楽曲構成、壮大なコーラスワークを取り入れた作品となった。
特に「Seven Seas of Rhye」は、クイーン初の全英チャート入りを果たし、バンドの飛躍のきっかけとなった。
また、ジャケット写真はミック・ロック撮影の「4人のメンバーがクロスするポーズ」で、後に「Bohemian Rhapsody」のMVでも使用されることになる。
アルバムは、A面を「White Side」(ホワイトサイド)、B面を「Black Side」(ブラックサイド)と名付けられ、白と黒の対比をテーマにした、コンセプチュアルな構成となっている。
「Black Side」は完全にフレディ・マーキュリーが作曲した楽曲で占められており、幻想的で演劇的な楽曲が特徴的。
『A Night at the Opera』(1975年 )
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『A Night at the Opera』(オペラ座の夜)は、1975年11月21日にリリースされたクイーンの4枚目のスタジオ・アルバム。
クイーンのキャリアの中で最も象徴的な作品であり、「Bohemian Rhapsody」を収録したことで世界的な成功を収めた。
このアルバムは、クイーンのメンバー全員が作曲した楽曲が収められており、それぞれの個性が際立った作品となっている。
「ロックのオペラ」とも称されるほど、クラシック、ハードロック、プログレ、フォーク、ジャズなど多様な音楽性が詰め込まれており、
当時「最も高額な制作費をかけたロックアルバム」としても有名。
また、現在でもオリジナルのアナログ盤はレア盤として高値で取引されることが多い。
特に初回UKプレスやホワイトラベルプロモ盤は、高額買取の対象となる。
『News of the World』(1977年)
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『News of the World』(ニューズ・オブ・ザ・ワールド)は、1977年10月28日にリリースされたクイーンの6枚目のスタジオ・アルバム。
このアルバムは、「We Will Rock You」「We Are the Champions」という、スポーツイベントなどで定番の2大アンセムを収録していることで特に有名。
クイーンはこの作品で、これまでのプログレッシブ・ロック的な要素を抑え、シンプルでダイレクトなロックサウンドへと回帰。
その結果、より幅広いリスナー層にアピールすることに成功し、世界的な人気をさらに拡大させた。
『News of the World』のレコードは、ジャケットデザインの人気もあり、高額で取引されることが多い。
特に初回プレスや特殊仕様盤はプレミアがつくことがある。
『Jazz』(1978年)
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『Jazz』(ジャズ)は、1978年11月10日にリリースされたクイーンの7枚目のスタジオ・アルバム。
タイトルは『Jazz』だが、ジャズ要素はほとんどなく、ハードロック、ディスコ、ファンク、プログレ、ポップなど多様な音楽スタイルを取り入れた作品となっている。
また、「Bicycle Race」「Don’t Stop Me Now」といった名曲が収録されており、特に「Don’t Stop Me Now」は、クイーンの楽曲の中でも最もポジティブなエネルギーを持つ曲として、映画やCMなどで頻繁に使用されている。
さらに、当時のレコードには「ヌード女性の自転車レース」のポスターが付属しており、このポスター付きの初回盤は、現在コレクターズアイテムとして高額で取引されている。また、帯付き国内盤も高価買取対象。
前作『News of the World』(1977年)でパンクロックの影響を取り入れたストレートなロックを展開したが、本作では再び多様なジャンルを取り入れた実験的な作品となった。
1978年はディスコブームの最中であり、本作にもその影響が見られる。
クイーンがモロッコのカサブランカでアルバムのタイトルを決定したこともあり、一部の楽曲には中東風の要素も取り入れられている。
アルバムプロデューサーには前作と同じく「ロイ・トーマス・ベイカー」が復帰し、クイーンの初期のサウンドと現代的な要素を融合した作品となった。
『Hot Space』(1982年)
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『Hot Space』(ホット・スペース)は、1982年5月21日にリリースされたクイーンの10枚目のスタジオ・アルバム。
それまでのハードロック、プログレッシブロック的な要素を抑え、ディスコ、ファンク、ポップ、R&Bの影響を色濃く受けた異色作となっている。
本作は、デヴィッド・ボウイとの共作「Under Pressure」を収録し、シングルとして大ヒット。
しかし、アルバム全体としては従来のクイーンファンから賛否両論を呼んだ。
現在では「クイーンの挑戦的なアルバム」として再評価されているものの、当時は「クイーンらしくない」と批判されることも多かった。
前作『The Game』(1980年)では「Another One Bites the Dust」がディスコヒットし、これが本作での方向性に大きな影響を与えた。
フレディ・マーキュリーがニューヨークのクラブ文化にハマり、ディスコミュージックに興味を持つようになったことも、本作のサウンドの方向性に影響を与えたとされている。
しかしブライアン・メイはこの変化に不満を持ち、バンド内で意見の対立があったとも言われている。
プロモ盤・見本盤・帯付き国内盤などがレコード高価買取対象
『Bohemian Rhapsody The Original Soundtrack』(2018年)
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『Bohemian Rhapsody: The Original Soundtrack』は、2018年10月19日にリリースされた、世界興行収入9億ドル(約1,300億円)を超える大ヒット映画『ボヘミアン・ラプソディ』の公式サウンドトラックアルバム。
このアルバムは、クイーンのベスト盤とは異なり、映画で使用された音源を中心に構成された特別なコンピレーションアルバムとなっている。
特に、1985年の「ライヴエイド」の音源が公式アルバムとして初めて収録されたことが話題となった。
2019年のレコード・ストア・デイに合わせて限定発売された180グラム重量盤のピクチャーディスクは高価買取対象。
クイーンのレコードを高く売るコツ
① UKオリジナル盤(初回プレス)
マトリクス番号(マザー/スタンパー)で初回プレスかを確認する
初回プレスのUK盤は音質が良く、コレクターに人気が高い
② 日本盤の帯付きは査定アップ
- 帯付きの完品は高額査定の対象
③ プロモ盤・見本盤はコレクター向け
非売品のため市場に出回る数が少なく、高額査定の可能性
特にラジオ局向けのプロモーション盤は人気
④ 美品であることが重要
盤面の傷やジャケットの状態が査定額に大きく影響する
盤のクリーニングやジャケットの保存状態を良好に保つことが大切
⑤ シュリンク付き未開封盤はプレミア査定
未開封品は特にコレクター需要が高く、査定額がアップする可能性がある
⑥ 複数の買取業者で査定を比較する
業者ごとに査定額が異なるため、複数の店舗で査定を受けることが重要
よくある質問(FAQ)
Q1. クイーンのレコードはどこで売るのがいい?
A. レコード専門の買取業者やオンライン買取サービスを利用するのが最もおすすめです。
Q2. 帯なしでも買取してもらえる?
A. 可能ですが、帯付きのほうが査定額が高くなる傾向があります。
Q3. クイーンのレコードの買取価格はどのくらい?
A. 状態や盤の種類によりますが、UKオリジナル盤や帯付き日本盤は数千円~数十万円で取引されることがあります。
まとめ
クイーンのレコードは、特にUKオリジナル盤・帯付き日本盤・プロモ盤が高価買取の対象となります。売却の際は、付属品を揃えて、複数の業者で査定を受けるのがおすすめです。
■ 帯・特典付きの美品を査定に出す
■ 複数の買取業者で比較する
■ レコードの状態をチェックし、事前にクリーニングする
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このように横浜レコードでは日本国内だけでなく海外の市場にも対応した高価買取が可能となっています。