古いレコードでも買取可能?高く買い取ってもらう秘訣についても解説
テクノロジーの進化によって、音楽の聴き方は大きく変わりました。
媒体を購入せず、サブスクリプションサービスを利用して楽曲を聴くのが主流になりつつあります。
そんな中でも、アナログレコードの人気は日々高まっています。
こういった時代だからこそ、レコードという物の価値が再び評価されているのです。
昔安価で買ったレコードが高額で売れるケースも増えており、処分するよりは店舗で買い取ってもらう方が良いでしょう。
しかし、レコードを買い取ってもらいたいけど、古くて買い取ってもらえるか分からない。
高く買い取ってもらうためには、どうするべきかを知りたい。
そんな方がいらっしゃるかと思います。
古いレコードでも買取してもらえるのか、高く買い取ってもらう秘訣についても解説いたします。
目次
今回の一曲は、コラム終盤でも登場するデヴィッド・ボウイ/スペイス・オダティーです。
是非聴きながらコラムを読み進めていただければ幸いです。
古いレコードでも買取可能
結論から言うと、反っていたり割れていたりなど、聴けない状態ではない限り、古いレコードでも買取可能です。
古いレコードの中でも、ジャンルや保管状態によって買取価格は異なります。
ある程度綺麗な状態で、再生しても問題なければ、それなりの金額を期待しても良いでしょう。
例えば、売れている有名なアーティストの昔のレコードは、プレミア作品として高く評価される場合があります。
中には1枚で数万円以上の価値が付くものもありますので、古くても一度レコード買取専門業者に査定してもらいましょう。
なお、値段が付かないような状態のレコードでも、無料で処分してもらえます。
自分でゴミとして廃棄する場合、数百円から数千円程度かかる場合があるため、節約のためにも査定に出すべきです。
ですがレコードの世界というのは奥が深く、レコード盤自体よりジャケットや帯に価値がある場合があり、帯のコレクターも存在するほどです。様々なコレクションの本質に通ずることではありますが、古いものほど希少で手に入りづらいというのは事実です。古いレコードも例外ではなく、生産された年が昔であればあるほど手に入りづらく、古い上に生産数が少ないレコードは特別なオークションが開かれるほどです。
盤自体がダメになってしまっていても、思いもよらぬものに物凄い査定結果が出ることがございます。
捨てる前に、一度査定に出してみるのも面白いかもしれません。
レコード買取専門業者が便利
レコードを買い取ってもらう際に、身近なリサイクルショップに依頼しようと考える人がいるかもしれません。
確かにリサイクルショップはどこにでもあり、気軽に利用できるというメリットがあるのは事実です。
しかし、リサイクルショップはレコードの価値を正しく認識できず、買取査定額が低くなりやすいというデメリットがあります。
せっかくレコードを売るのであれば、少しでも高い金額で買い取ってもらうべきです。
そういった観点から、レコード買取専門業者に依頼するのがおすすめです。
レコード買取専門業者の店には、国内外の市場に詳しいスタッフが在籍している場合が多く、古くてマニアックなレコードの価値を高く評価してくれる可能性が高いです。
多少の傷があっても、コレクターの間で需要が多い作品であれば、高額での買取も期待できます。
リサイクルショップでは100円でしか売れないものが、レコード買取専門業者では数千円で売れるというケースも考えられます。
レコード買取専門業者に依頼するハードルが高いと感じている人がいるかもしれませんが、丁寧に接客してくれる場合がほとんどですので安心してください。
ゴールドマインスタンダード
横浜レコードではレコードを査定する際に国内で標準的に用いられている評価基準ではなく、世界中で標準的に使用されている、Goldmine Standard(ゴールドマインスタンダード)というレコードの評価基準を用いて査定を行っています。
ゴールドマインスタンダードは国内標準の評価基準より細かいグレーディングがあり、国内の基準では最低評価のものでも、ゴールドマインスタンダードなら評価が細かいがために値段がつきやすいです。
ゴールドマインスタンダードについては詳しくまとめた記事をご覧ください。
高く売れる古いレコードの例
次に、高く売れる古いレコードの例を紹介します。
■ピンク・フロイド / サイケデリックの新鋭
まずはプログレッシブ・ロックの先駆者であるピンク・フロイドです。
このアルバムは1ピンク・フロイドのファーストアルバムであり、彼らがサイケデリック・ロックバンドであった時期、1967年に発売されたアルバムです。
今読んでくれている皆様の中にも、このアルバムの発売より後に産まれた方もいらっしゃると思います。
文字通りの古いレコードと言えるでしょう。
そんなピンク・フロイドのアルバムですが、こちらのレコードは状態が良いもので、かつ赤盤帯付きのものであれば500,000円以上で取引されるケースもあるため、買取金額も間違いなく高額になります。
■松田聖子/Citron
皆さんご存じの松田聖子さんの1988年発売のCitronというアルバムです。
1988年発売のレコードを古いというのも気が引けますが、10年ひと昔で考えれば昔の昔の昔です。(笑)
このアルバムは衝撃的な値段で取引されているということはなく、日本では状態により1000円前後、海外では状態の良いもので3000円程です。
皆様に馴染みのあるアーティストのレコードが今でも当時の定価ほどで取引されているというのも、レコードやアナログ文化の再ブームのおかげでしょう。
松田聖子さんのような国民的なアーティストのレコードは全体的な流通が多いため、全ての作品に高い価値が付くわけではありませんが、中には当時の定価以上、さらに高額買取が期待できる作品があります。
例えば、初期のベスト盤や限定盤です。
あまり市場に出回っていないものほどプレミア作品として認定されており、買取金額が高くなります。
皆様のお持ちのレコードの中にも国内外問わず当時の定価やそれ以上で取引されているものがあることでしょう。
もしコレクションをしていないのであれば一度査定に出してみてください。
■山下達郎/Ride On Time
次は山下達郎さんです。
山下達郎は、ヤマタツの愛称で知られるシティポップアーティストです。
お洒落で洗練された楽曲は日本国内だけでなく、世界中で高い人気を誇っています。
こちらのRide On Timeというレコードは今現在海外では約10,000円という値段で取引されています。
基本的にどの作品にも高い価値が付けられており、中には当時の10倍以上の価格で買い取られるケースもあります。
山下達郎などのシティポップアーティストのレコードは興味深く、プレスされた枚数が極端に少ないわけでも、帯が珍しいわけでもありません。
近年、世界中で彼らの音楽が再評価され、世界中の需要が増えたことによって相場が高騰したケースです。
古いレコードが新しいブームとして再評価されることは、レコード好きの人にとってはとてもうれしいことかと思います。
皆様がお持ちのレコードの中にも知らぬ間に取引価格が高騰しているものがあるかもしれません。もしレコードを捨てる予定であればブームが過ぎ去る前に買取に出してみてはいかがでしょうか。
横浜レコードの古いレコード高額買取エピソード
■デヴィッド・ボウイ/スペイスオダティー
こちらのレコードは、1969年に発売された、デヴィッド・ボウイの7インチのレコードです。
引っ越しの際にレコードを一気に処分したいというお客様から買い取らせていただきました。
横浜レコードの査定員もこのレコードを見たときに思わず「え!」と声を上げていました。
このレコードはコンディションにもよりますが、1,000,000円で取引されるケースもあるものです。
こちらは状態がベストではないことから、お客様にその旨を説明し、400,000円で買い取らせていただきました。
このように、処分したいだけの物のなかから思わぬ掘り出し物が出てくるということも珍しくありません。
古いレコードを高く買い取ってもらう秘訣
続いて、レコードを高く買い取ってもらう秘訣を紹介します。
良い状態で保管する
1つ目の秘訣は、良い状態で保管することです。
レコード本体だけでなくジャケットや帯のコンディションも重要で、状態が綺麗なほど査定額は高くなります。
レコードは聴く回数が増えれば増えるほど劣化し、傷の数も多くなります。
雑に出し入れをしていると、カバーやジャケットが擦れてしまい、気付かないうちに状態が悪くなっていきます。
少しでも高い金額で売るために、日頃から丁寧に取り扱いましょう。
また、湿気にも注意する必要があります。
常に気をつけておかなければ、ジャケットにカビが生える可能性があります。
カビは傷と同様にマイナスポイントになりますので、大きく査定額が下がってしまいます。
また、直射日光やヒーターなどの熱も、レコード盤の歪みやジャケットの色落ちなどを起こし、買取額が大幅に下がってしまう要因になります。
取り扱いに気をつけて、良い状態で保管することが大切です。
需要が多いレコードを売る
2つ目の秘訣は、需要が多いレコードを売ることです。
いくら良い状態で保っていても、レコード自体の価値が低ければ高く買い取ってもらうことはできません。
需要が多くて希少性が高いものほど評価され、査定額が高くなります。
作品によって異なりますが、需要が多いジャンルがあります。
具体的には、ジャズ、シティポップ、ロックなどです。
特にシティポップは、近年急激に価値が高騰しており、入手困難なものが増えています。
日本のシティポップ作品の人気が海外で高まり、中にはシティポップのレコードを買うために日本を訪れる音楽マニアもいます。
昔買ったシティポップのレコードが家にある人も多いのではないでしょうか。
少しでも高く買い取ってもらうためには、需要が多いレコードを売ることが大切です。
需要がわからない方、忙しくて相場を調べる時間がない方も、横浜レコードにお任せいただければ海外の需要も考慮した査定を行わせていただきます。
信用できる店舗を選ぶ
3つ目の秘訣は、信用できる店舗を選ぶことです。
店舗によって買取の査定基準は異なり、買取金額も変わります。
どの店舗がどういったジャンルの作品を積極的に買い取っているかを事前に把握しておきましょう。
特にマニアックなジャンルの作品は、評価が分かれやすいです。
査定歴が長く、世界中の市場に詳しいスタッフが多い店舗が好ましいでしょう。
長年にわたって中古買取を行っている実績がある店舗ほど、優秀なスタッフが多いです。
自分が売る予定のレコードに基づいて、信用できる店舗を選んでください。
レコードの買取店舗を選ぶ際のポイント
次に、レコードの買取店舗を選ぶ際のポイントについて解説します。
実績と歴史があるか
1つ目のポイントは、実績と歴史があるかどうかです。
これまでにどれくらいの数のレコードを買い取ってきたのか、具体的な数字を公表している店舗が理想的です。
多くのレコードを買い取っているということは、それだけデータベースが多いことの証明です。
データーベースが多い店舗ほど、適切な方法で買取を行ってくれるのです。
また、長い歴史があるかということも重要です。
何十年もの間、買取事業を続けられるのは、顧客が納得できる査定額を提示しているためです。
店舗を選ぶ際には、実績と歴史を確認しましょう。
営業所または店舗を構えているか
2つ目のポイントは、営業所又は店舗を構えているかどうかです。
基本的には実店舗を持って運営している業者が多いですが、中にはそうではない業者もいます。
最近は誰でも簡単に事業を開始できるようになり、個人で自宅を拠点にレコード買取を行っている事業者も存在します。
店舗を構えていないからといって信用できないわけではありませんが、あまりおすすめできません。
納得できない査定額を提示されたり、トラブルが起きた際に解決が難しかったりするリスクがあります。
できるだけ店舗を構えている業者に依頼しましょう。
買取方法を自由に選べるか
3つ目のポイントは、買取方法を自由に選べるかどうかです。
宅配買取や出張買取に対応していない店舗の場合、店頭まで自分でレコードを運ぶ必要があります。
数枚なら問題ありませんが、数十枚以上の査定を依頼する場合、大きな負担になります。
徒歩や自転車での持ち込みが難しく、わざわざ車で出向かなければなりません。
そういった事態を避けるためにも、買取方法を自由に選べるかを事前に確認しましょう。
なお、宅配買取や出張買取に対応している買取業者でも、基本的に宅配買取と出張買取に対応できる最低限の枚数以上を査定に出さなければなりませんので注意してください。
いかかでしたでしょうか?古いレコードにも音楽的価値があり、値段が付くものが多いです。
もしレコードを捨てる、または処分しようとお考えなら一度、査定に出してみてはいかがでしょうか?