
中森明菜さんは、日本のポップミュージック界を代表する歌手の一人であり、1980年代には圧倒的な人気を誇りました。アイドルとしてデビューしながらも、その歌唱力と表現力で他のアイドルとは一線を画し、今なお多くのファンに愛され続けています。
1965年7月13日に東京都大田区で生まれ、1981年にオーディション番組『スター誕生!』でグランドチャンピオンとなったことをきっかけに芸能界入り。翌1982年に「スローモーション」でデビューし、続く「少女A」がヒットしたことで、一気にトップアイドルの仲間入りを果たしました。
1980年代の中森明菜さんは、ヒット曲を次々と生み出し、「セカンド・ラブ」「飾りじゃないのよ涙は」「ミ・アモーレ」「DESIRE -情熱-」などは、今もなお語り継がれる代表曲となっています。彼女の楽曲は、大人びた歌詞やドラマチックなメロディが特徴で、クールでミステリアスな雰囲気が多くの人々を魅了しました。特に「ミ・アモーレ」と「DESIRE -情熱-」は、日本レコード大賞を連続受賞するなど、アーティストとしての評価も非常に高いものでした。
また、彼女のレコードも当時のアイドルの中では人気がありましたが、特に限定盤やプロモーション盤などは現在でもコレクターの間で高値がつくことがあります。シングルやアルバムのジャケットデザインも時代ごとに工夫が凝らされており、レコード市場でも注目される存在です。
この記事では、中森明菜のレコード買取市場の特徴、査定額が高くなりやすいポイント、高価買取が期待できるアルバムについて詳しく解説します。
中森明菜のレコード買取市場の特徴
のレコードは日本国内盤を中心に多くのバージョンが存在し、流通量が非常に多いのが特徴です。そのため、通常のアルバムやシングル盤の査定価格はそれほど高くないことが一般的です。
レコード買取のポイント
✔ Super Disc盤(高音質盤)
✔ プロモーション盤(見本盤・サンプル盤)
✔ 限定生産のカラーヴァイナル
✔ 未開封のシュリンク付き盤
✔ 近年のリマスター盤
✔ 海外盤
特に、スーパーディスク盤は音質の良さからコレクター人気が高く、通常盤に比べて高額査定が期待できます。また、プロモーション用のレコードは流通数が限られているため、希少価値があり、高値で取引されることが多いです。
目次
高価買取が期待できる中森明菜のレコード一覧
以下は、中森明菜の作品の一例と買取市場です。
『プロローグ〈序幕〉』(1982年)
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中森明菜のデビューアルバム『プロローグ〈序幕〉』は、1982年7月1日にリリースされました。このアルバムは、彼女の音楽キャリアの幕開けを象徴する作品として位置づけられています。
プロデューサーは小田洋雄が務め、彼の指揮のもとでアルバム全体が制作されました。作詞家としては、伊達歩(伊集院静の筆名)や三浦徳子などが参加し、作曲家には芳野藤丸や来生たかおなど、多彩な才能が集結しています。特に、来生たかおが手掛けた「あなたのポートレート」は、アルバムのオープニングを飾る印象的な楽曲となっています。
アルバム全体を通して、歌謡曲とポップスが融合したサウンドが特徴的です。「スローモーション」は、松本隆が作詞し、筒美京平が作曲を手掛けたデビューシングルで、その繊細な歌詞とメロディーが評価されました。また、「ダウンタウンすと〜り〜」は、伊達歩の詩と芳野藤丸の曲が組み合わさり、都会的な雰囲気を醸し出しています
このアルバムは、オリコン週間LPチャートで最高5位を記録し、長期間にわたりチャートインするなど、商業的にも成功を収めました。さらに、その後も再発が続き、2006年には24ビットデジタルリマスター音源でのリリース、2022年にはデビュー40周年を記念した2枚組CDが発売されるなど、現在でも多くのファンに愛され続けています。
デビュー作であるためにコレクターに人気で、通常盤は200円-400円、スーパーディスク盤は400円-600円で買取が行われています。
『バリエーション〈変奏曲〉』(1982年)
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中森明菜のセカンドアルバム『バリエーション〈変奏曲〉』は、1982年10月27日にワーナー・パイオニア(現:ワーナーミュージック・ジャパン)からリリースされました。 この作品は、彼女の音楽的多様性と表現力の深化を示す重要なアルバムとして評価されています。
プロデューサーは、前作『プロローグ〈序幕〉』に引き続き小田洋雄が担当しました。 楽曲制作には、作詞家の売野雅勇や中里綴、作曲家の芹澤廣明や南佳孝など、多彩なアーティストが参加しています。特に、売野雅勇が作詞し芹澤廣明が作曲した「少女A」は、先行シングルとしてリリースされ、大きな話題を呼びました。この曲は、アイドルの枠を超えた大胆な歌詞とメロディーで、中森明菜の新たな魅力を引き出しています。
アルバム全体としては、前作よりも多様性のある作風が特徴で、楽曲ごとに異なるニュアンスを持つリアルな表現力が光ります。例えば、「脆い午後」では京言葉を取り入れた歌詞が印象的であり、「カタストロフィの雨傘」は約5分に及ぶドラマチックな構成となっています。また、南佳孝が作曲した「ヨコハマA・KU・MA」や「第七感(セッティエーム・サンス)」など、多彩な楽曲が収録されています。
通常盤は20円-100円、スーパーディスク盤は500円以上で買取取引されています。
『ファンタジー〈幻想曲〉』(1983年)
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中森明菜の3作目のスタジオ・アルバム『ファンタジー〈幻想曲〉』は、1983年3月23日にワーナー・パイオニア(現:ワーナーミュージック・ジャパン)からリリースされました。
全編曲は萩田光雄が担当し、作詞家としては三浦徳子、売野雅勇、来生えつこなどが参加しています。作曲家には来生たかお、芹澤廣明、南佳孝らが名を連ね、彼らの多彩な音楽性がアルバム全体に反映されています。特に、来生たかおが作曲した「セカンド・ラブ」は、先行シングルとして1982年11月10日に発売され、大ヒットを記録しました。この曲は中森明菜の代表曲の一つとして知られています。
アルバム全体は、タイトル通り幻想的な雰囲気を持ち、彼女の多彩な表現力が光る作品となっています。「瑠璃色の夜へ」や「アバンチュール」などの楽曲は、彼女の新たな一面を引き出しています。また、アルバムの冒頭には「明菜から……。」という彼女自身の語りかけが収録されており、ファンにとって特別なトラックとなっています。
このアルバムは、オリコン週間LPチャートで初登場1位を獲得し、4週連続でその座を維持しました。年間アルバムチャートでも4位にランクインし、商業的にも大きな成功を収めました。
こちらはスーパーディスク盤も通常盤も流通数が多く、両バージョン共に買取金額はは20円-100円となっており、2018年のリマスター重量盤のほうが高くなります。
『NEW AKINA エトランゼ』(1983年)
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中森明菜の4枚目のスタジオ・アルバム『NEW AKINA エトランゼ』は、1983年8月10日にワーナー・パイオニア(現:ワーナーミュージック・ジャパン)からリリースされました。この作品は、彼女の音楽的進化と多様性を示す重要なアルバムとして評価されています。
本作は、全10曲が新たに録音されたオリジナル曲で構成されており、シングル曲は含まれていません。制作には、山口百恵の音楽制作チームとして知られる萩田光雄、谷村新司、阿木燿子らが参加し、また、来生たかお、来生えつこ、売野雅勇、細野晴臣といった多彩な作家陣が楽曲提供を行っています。これにより、アイドル歌謡曲の枠を超えた多彩な音楽性がアルバム全体に広がっています。
収録曲の中でも、「少しだけスキャンダル」は、日本テレビ系ドラマ『瑠璃色ゼネレーション』の主題歌として使用され、話題となりました。また、「モナムール(グラスに半分の黄昏)」は、細野晴臣が編曲を手掛けた楽曲で、その独特のサウンドが印象的です。さらに、「サヨナラね」は、ライブツアー「Rainbow Shower」でも披露され、ファンから高い評価を受けました。
レコード買取市場は通常盤が100円-200円、スーパーディスク盤が1000円-2000円ほどの買取価格です。
『ANNIVERSARY』(1984年)
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中森明菜の5枚目のスタジオ・アルバム『ANNIVERSARY』は、1984年5月1日にリリースされました。 このアルバムは、彼女のデビュー2周年を記念して制作され、多彩な作家陣が参加しています。
プロデューサーは島田雄三が務め、 編曲は萩田光雄が担当しました。作詞家としては、来生えつこ、三浦徳子、売野雅勇、松井五郎などが参加し、作曲家には来生たかお、芹澤廣明、玉置浩二、細野晴臣らが名を連ねています。特に、来生たかおが作曲した「夢を見させて」は、中森明菜自身が初めて作詞を手掛けた楽曲として注目されました。
このアルバムには、先行シングルとしてリリースされた「北ウイング」も収録されています。この曲は、オリコン週間シングルチャートで第2位を記録し、1984年の年間シングルランキングでも第9位にランクインするなど、商業的にも成功を収めました。
アルバム全体としては、夏やトロピカルな雰囲気を感じさせる楽曲が多く、前作『NEW AKINA エトランゼ』のヨーロッパ志向から一転し、明るく開放的なサウンドが特徴です。この変化は、彼女の音楽的多様性と柔軟性を示しています。
『ANNIVERSARY』は、オリコン週間アルバムチャートで3週連続第1位を獲得し、累計約48万3,400枚の売上を記録しました。また、1984年の年間アルバムチャートでは第13位にランクインし、その人気の高さを示しています。
買取相場は通常盤が20円-100円、リマスター重量盤が400円-500円です。
『POSSIBILITY』(1984年)
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中森明菜の6枚目のスタジオ・アルバム『POSSIBILITY』は、1984年10月10日にワーナー・パイオニア(現:ワーナーミュージック・ジャパン)からリリースされました。この作品は、彼女の音楽的多様性と成熟を示す重要なアルバムとして評価されています。
本作のプロデュースは、前作『ANNIVERSARY』に引き続き島田雄三が担当しました。編曲は萩田光雄が手掛け、作詞家として康珍化、売野雅勇、松井五郎、作曲家には林哲司、玉置浩二(安全地帯)らが参加し、多彩な音楽性を持つ楽曲が収録されています。
アルバムには、ヒットシングル「サザン・ウインド」(1984年4月11日発売)や「十戒(1984)」(1984年7月25日発売)が収録されています。また、シングル「北ウイング」の続編となる「ドラマティック・エアポート -北ウイング Part II-」も収められており、物語性のある構成が特徴的です。その他、「リ・フ・レ・イ・ン」はTBS系スペシャルドラマ『恋はミステリー劇場』のエンディングテーマとして使用されました。
『POSSIBILITY』は、オリコン週間アルバムチャートで初登場1位を獲得し、2週連続でその座を維持しました。年間アルバムチャートでも18位にランクインし、商業的にも成功を収めました。ジャケット写真は大人びた雰囲気で話題となり、彼女の新たな魅力を引き出しています。
買取相場は通常盤が20円-100円、リマスター重量盤が500円-800円となります。
『BITTER AND SWEET』(1985年)
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中森明菜の7枚目のスタジオ・アルバム『BITTER AND SWEET』は、1985年4月3日にワーナー・パイオニアからリリースされました。
本作のプロデューサーは、前作『POSSIBILITY』に引き続き島田雄三が担当しました。 作曲陣には、井上陽水、EPO、角松敏生、神保彰、飛鳥涼(CHAGE and ASKA)らが参加し、各収録曲で異なるミュージシャン・チームを起用することで、多彩な音楽性を追求しています。 特に、井上陽水が作詞・作曲を手掛けた「飾りじゃないのよ涙は」は、1984年11月14日にシングルとしてリリースされ、オリコン週間シングルチャートで1位を獲得するなど、大きな反響を呼びました。 この楽曲は、アルバム内で「ニュー・リミックス・ヴァージョン」として収録されています。
アルバム収録曲の中でも、「予感」は飛鳥涼が作曲を担当し、後に自身でセルフカバーしています。 また、「BABYLON」は、1985年5月1日にリリースされた12インチシングル「赤い鳥逃げた」のB面として、新たなヴァージョンで収録されました。 さらに、「DREAMING」はボサノバ風のアダルト・ムードを持つ楽曲で、彼女の新たな音楽的挑戦を感じさせます。
買取相場は通常盤が100円-200円。リマスター重量盤が300円-500円。
『D404ME』(1985年)
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中森明菜の8枚目のスタジオ・アルバム『D404ME』(ディー・ヨンゼロヨン・エムイー)は、1985年8月10日にワーナー・パイオニアからリリースされました。
タイトルの「D404ME」は、アルバム内の架空のストーリーに登場する倉庫番号を指しており、「出し惜しみ」とも読めるユニークなネーミングが話題となりました。 ジャケットデザインも斬新で、衣装カバー用のビニール袋を帽子に見立てたり、コンビニの買い物袋を靴下代わりにするなど、独創的なアイデアが取り入れられています。
収録曲の中でも、「ミ・アモーレ〔Meu amor é・・・〕」は特筆すべき楽曲です。この曲は1985年3月8日にシングルとしてリリースされ、オリコン年間シングルチャートで2位を記録し、第27回日本レコード大賞を受賞するなど、大きな成功を収めました。 アルバムには、この曲のスペシャル・バージョンが収録されています。
また、8曲目の「STAR PILOT」は、忌野清志郎が在籍していたロックバンドRCサクセションのアルバム『HEART ACE』に「SKY PILOT / スカイ・パイロット」として別歌詞でセルフカバーされています。
アルバム全体としては、1曲目から5曲目(LPのA面)はスローな曲、6曲目以降(B面)はノリの良い曲で構成されており、彼女の多彩な音楽性を感じさせる内容となっています。
買取金額は通常盤20円-100円。マスターサウンド盤が400円前後です。
『不思議』(1986年)
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中森明菜の9枚目のスタジオ・アルバム『不思議』は、1986年8月11日にワーナー・パイオニアからリリースされました。 この作品は、彼女自身が初めてプロデュースを手掛けた意欲作であり、その独特な音楽性と実験的な試みにより、当時の音楽シーンに大きな衝撃を与えました。
アルバム全体を通じて、ボーカルにリバーブやエフェクトを多用し、幻想的で神秘的な雰囲気を醸し出しています。この手法はリスナーに強烈な印象を与え、一部では録音ミスと誤解されるほどでした。 また、全曲が新曲で構成され、既発のシングル曲を含まない点も特筆されます。
収録曲の中でも、「Back Door Night」や「マリオネット」は、発売前に音楽番組『夜のヒットスタジオ』でメドレー形式で披露され、話題を呼びました。さらに、1986年のライブツアー『Light and Shade』では、「Back Door Night」「マリオネット」「幻惑されて」「ガラスの心」「ニュー・ジェネレーション」が演奏され、翌1987年のライブツアー『A Hundred Days』では「Wait for me」と「Mushroom Dance」が披露されるなど、ライブパフォーマンスでも重要な位置を占めています。
商業的にも成功を収め、オリコン週間アルバムチャートで初登場1位を獲得し、3週連続でその座を維持しました。年間アルバムチャートでも1987年に第16位にランクインし、その人気の高さを示しています。
『不思議』は、その後も再評価が進み、2016年には『The A.V. Club』のイグナティ・ヴィシュネヴェツキー氏が「当時のロマンティックなポップスの洗練された作曲フォーミュラに忠実でありながら、前衛的でもある」と評し、「音響的な実験を妥協なく行いながらも、非常にキャッチーなアルバム」と称賛しています。
通常盤が200円-300円。
香港カラー盤が800円-2000円。
リマスター重量盤が400-600円のレコード買取相場となります。
『CRIMSON』(1986年)
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中森明菜の10枚目のスタジオ・アルバム『CRIMSON』は、1986年12月24日にワーナー・パイオニアからリリースされました。 この作品は、前作『不思議』からわずか4ヶ月後のリリースであり、彼女の音楽的多様性と創造性を示す重要なアルバムとして評価されています。
本作の制作には、竹内まりや、小林明子といった女性作家が参加しており、全10曲が新曲で構成されています。 特に、竹内まりやが作詞・作曲を手掛けた「駅」は、後に竹内自身がセルフカバーし、映画『Good-bye, Mama』の主題歌として使用されるなど、高い評価を受けています。
アルバム全体としては、バラード調の楽曲が多く、前作『不思議』での実験的なサウンドから一転し、しっとりとした大人の雰囲気を醸し出しています。中森明菜は本作で、これまでの力強い歌唱スタイルとは異なり、囁くような繊細なボーカルを披露し、新たな一面を見せています。
商業的にも成功を収め、オリコン週間アルバムチャートで初登場1位を獲得し、年間アルバムチャートでも第3位にランクインしました。 さらに、第29回日本レコード大賞では「アルバム大賞」を受賞し、その音楽的評価の高さを示しています。
Crimsonは特に海外の評価が高く(竹内まりやが制作に備わった影響もあるかもしれません。)レコードの買取金額は通常盤が600-円2000円。2023年に発売された45回転の2枚組Crimson +1は2000円-3000円の間が買取相場となっております。
『Cross My Palm』(1987年)
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中森明菜の11枚目のスタジオ・アルバム『Cross My Palm』は、1987年8月25日にワーナー・パイオニアからリリースされました。 この作品は、全曲英語詞で構成された初のアルバムであり、ニューヨークでレコーディングが行われました。
本作の制作には、デイヴィッド・バチュー、トニー・ヒューメック、ジュリア・ダウンズ、サンディ・スチュワートなどの海外アーティストが参加しています。 アルバムのコンセプトは、映画『トップ・ガン』や『フットルース』のサウンドトラックのようなオムニバス形式を中森明菜一人で表現するというもので、曲ごとに異なるボーカルスタイルやキャラクターを演じ分ける大胆なアプローチが取られました。
収録曲の中でも、「THE LOOK THAT KILLS」は、1987年6月3日にリリースされた18枚目のシングル「BLONDE」の原曲であり、オリコン年間シングルチャートでトップテン入りを果たしました。
リリース後の1987年12月21日には、同名のミュージックビデオが発売され、ニューヨークでのロケ映像やライブシーンが収録されています。 さらに、1987年12月24日には、同作品の写真集『中森明菜写真集 VISUAL BOOK Cross My Palm』がリリースされました。
レコードの査定相場は通常盤、US盤が100-200円。リマスター重量盤が500円-700円となっています。
『Stock』(1988年)
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中森明菜の12枚目のスタジオ・アルバム『Stock』は、1988年3月3日にワーナー・パイオニアからリリースされました。この作品は、彼女の音楽キャリアにおいてロック色の強い楽曲が多く収録されている点で特筆されます。
本作の制作には、ロックバンド「フェンス・オブ・ディフェンス」の北島健二が音楽プロデューサーとして参加しています。また、CHAGE and ASKAの飛鳥涼や後藤次利、浅野ゆう子、鈴木キサブロー、井上鑑、原田真二など、多彩なミュージシャンが作曲や編曲で関わっています。
アルバム全体としては、ロックやハードロックの要素を取り入れた楽曲が多く、彼女の新たな音楽的挑戦を感じさせる内容となっています。特に、「Fire Starter」は、当初シングル候補として制作されましたが、最終的にアルバム収録曲として発表されました。
商業的には、オリコン週間アルバムチャートで初登場2位を記録し、16週間にわたってチャートインしました。累計売上は約39.5万枚に達し、1988年の年間アルバムチャートでは第14位にランクインしています。
買取金額は通常盤が300円-800円。リマスター重量盤が500円-2500円ほどです。
『Femme Fatale』(1988年)
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中森明菜の13枚目のスタジオ・アルバム『Femme Fatale』は、1988年8月3日にワーナー・パイオニアからリリースされました。 この作品は、ロサンゼルスで録音され、海外の著名なアレンジャーやミュージシャンを多数起用した意欲作として知られています。
アルバムタイトルの「Femme Fatale」はフランス語で「魔性の女」や「運命の女」を意味し、その名の通り、全編にわたりダンサブルでビート感溢れる楽曲が収録されています。 特に、マドンナの「クレイジー・フォー・ユー」を手掛けたジョン・リンドや、リンダ・ロンシュタットらに楽曲提供した元クリトーンズのマーク・ゴールデンバーグ、ビリー・アイドルを担当したスコット・ウィルク、ジョーイ・カーボーンなどの海外アレンジャーが参加しています。また、元ハンブル・パイのピーター・フランプトン、Mr.ミスターのスティーヴ・ファリス、スタンリー・クラークのアルバムにも参加したマイケル・トンプソンがギターを担当し、ビル・メイヤーズがキーボードを担当するなど、豪華な布陣が揃っています。
本作は、シングル曲を含まず、全10曲の新曲で構成されています。収録曲の「Reversion (Desire)」のレコーディングでは、シンクラヴィアが使用され、当時の最新技術を取り入れたサウンドプロダクションが特徴です。
買取金額は300円-700円。リマスター重量盤400円-2000円ほどです。
『CRUISE』(1989年)
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中森明菜の14枚目のスタジオ・アルバム『CRUISE』は、1989年7月25日にワーナー・パイオニアからリリースされました。 この作品は、彼女が同レーベルから発表した最後のスタジオ・アルバムであり、ニューヨークのThe Hit Factoryで録音されました。アルバム全体はスローからミディアムテンポの楽曲で構成され、彼女のしっとりとした歌声が際立つ内容となっています。
収録曲の中でも、シングルとしてリリースされた「LIAR」は特に注目されます。この曲はオリコン週間シングルチャートで初登場1位を獲得し、20週間にわたってチャートインするなど、商業的に大きな成功を収めました。また、アルバム全体もオリコン週間アルバムチャートで初登場1位を記録し、3週連続でその座を維持しました。
本作の制作には、ブラジルのシンガーソングライターであるオスニー・メロや、イギリスのソングライターであるニッキー・ウッドなど、海外の作家陣が参加しています。特に、タイトル曲の「赤い不思議」は、以前のアルバム『不思議』のトラックリストに使用されていたことがあり、そのメロディラインが同一かどうかは不明です。
この作品のリリース時にはすでにCDの時代に突入しており、レコードのプレス枚数が極端に少なく、通常盤のレコード買取金額は2000円-6000円で、リマスター重量盤が400円ほどとなっています。
中森明菜のレコードを高く売るポイント
① スーパーディスク盤やプロモ盤、リマスター重量盤をチェック
通常のプレス盤は流通量が多く買取価格が低めですが、スーパーディスク盤やプロモ盤、リマスター重量盤や、限定カラー盤はプレミア価格になる可能性があります。
② 盤の状態を確認
盤面に傷が少ないほど評価が上がる
ジャケットやインナースリーブの状態も重要
③ 付属品の有無をチェック
ポスター・歌詞カード・フォトブックなどが揃っていると査定アップ
④ レコード専門の買取業者を利用
一般のリサイクルショップよりも、レコード専門業者のほうが適正価格で査定してくれる
複数の業者で査定を比較するとより高値で売れる可能性がある
まとめ
中森明菜のレコードは、その人気ゆえに大量にプレスされており、一般的なアルバムやシングル盤は買取価格が低めになる傾向があります。しかし、マスターサウンド盤やプロモ盤、限定盤などの希少価値が高いものはコレクター市場で高額査定が期待できます。
■ スーパーディスク盤やプロモ盤をチェック
■ 帯付きや特典付きのレコードは査定額アップの可能性
■ レコード専門の買取業者に依頼するのがおすすめ
■ 複数の買取業者で査定を比較し、最も高額の業者を選ぶ
迷ったら横浜レコードへ!
横浜レコードの強み

創業39年になる音楽業界での豊富な経験
横浜レコードは、2025年で創業40年の歴史を持つレコード買取専門店です。
今までに累計500万枚以上の買取実績があります。
信頼されるサービスと経験豊富な査定士による丁寧な査定が弊社を支えていおり、ジャンルや年代を問わずあらゆるレコードを取り扱うことで、多くの方に喜ばれております。特に海外販路を活用することで他社の相場より高額買取が可能です。
さらに、NHKニュースウォッチ9をはじめとする様々なメディアで紹介されるなど、その信頼性も高く評価されています。
横浜レコードは豊富な買取実績と信頼性を兼ね備えたレコード買取業者として、多くの顧客に支持されています。

国際的な視点による高価買取戦略
横浜レコードは、ドイツ、アメリカ、イギリスにグループ会社を持ち、国際的な視点で市場価値を把握することで、高額査定を実現しています。各国の相場情報を常にアップデートし、お客様にとって最も有利な条件で買取を行っているため、他店では難しい高額査定も可能です。
様々なプラットフォームを通じて世界中に再流通させることで、お客様の音楽資産を最大限に評価しています。
このように横浜レコードでは日本国内だけでなく海外の市場にも対応した高価買取が可能となっています。