
1980年代に日本で爆発的な人気を誇ったチェッカーズ。キャッチーなメロディとアイドル的な立ち位置から、多くのシングルやアルバムが 大量にプレス されました。
しかし現在、中古レコード市場では 「流通量が多すぎること」 や 「海外ではほとんど認知されていないこと」 から、買取価格が 20円~100円程度 となるケースがほとんどです。
ただし、一部の限定盤は、コレクター需要があり例外的に高額取引されることもあります。本記事では、チェッカーズの代表的なレコードを紹介しつつ、市場価値について解説します。
目次
なぜチェッカーズのレコードは高く売れにくいのか?
① プレス数が多すぎる
チェッカーズは1980年代に 国民的アイドルバンド として広く支持され、シングル・アルバムともに 大量に売れた ため、中古市場には供給過多の状態が続いています。
② 海外での認知度が極めて低い
近年、山下達郎や大貫妙子などの シティポップが海外で人気 になり、一部の日本のレコードが高騰しています。しかし、チェッカーズの楽曲は 日本国内向けの歌謡曲要素が強く、海外ではほとんど知られていません。
そのため、日本国内のみで流通するレコード となり、相場が上がる要素がほとんどないのが現状です。
③ ファン層の年齢とレコードの需要
チェッカーズの主なファン層は 40代~50代 ですが、この世代はCD世代でもあり、アナログレコードを収集する文化があまり根付いていません。そのため、 中古市場での需要が少なく、価格が低迷 しています。
チェッカーズのレコードを少しでも高く売る方法
① 状態をできるだけ良く保つ
- ジャケットの 汚れやシミをできるだけ綺麗にする
- 盤面の 傷やカビを軽く拭き取る
- 帯やポスター、ライナーノーツがある場合は必ず一緒に査定に出す
② まとめ売りを活用する
- 単品では 20円~100円のレコード でも、 セット売り にするとまとめ査定で価格が上がることがあります。
- 「チェッカーズのアルバム10枚セット」などにすると、多少は査定額が上がることも。
③ 専門店を利用する
- 一般的なリサイクルショップでは 一律10円~50円 になることが多い
- レコード専門店 であれば 少し高く買い取ってもらえる可能性 あり
チェッカーズの代表的なレコード紹介
以下は、チェッカーズの代表的なアルバムであり、コレクターの間で人気があるタイトルです。買取価格は低めですが、特定の条件を満たすものは市場で注目されることもあります。
『絶対チェッカーズ!!』 (1984)


チェッカーズの記念すべきデビューアルバム『絶対チェッカーズ!!』は、1984年にリリースされました。この作品は、彼らの音楽スタイルやグループとしての個性を世に知らしめた重要なアルバムであり、オールディーズやロカビリーの要素を取り入れた独自のポップサウンドが特徴となっています。
本作には、彼らのデビューシングル「ギザギザハートの子守唄」や、大ヒット曲となった「涙のリクエスト」などが収録されており、リリース当時の日本の音楽シーンにおいて大きなインパクトを与えました。「ギザギザハートの子守唄」は、激しくリズミカルなロカビリー調のナンバーで、若者の心の葛藤や不器用な恋愛をストレートに表現しており、彼らのエネルギッシュなパフォーマンスと相まって瞬く間に話題となりました。一方、「涙のリクエスト」は、美しいメロディと切ない歌詞が印象的なバラードで、藤井郁弥(フミヤ)の甘く伸びやかな歌声が楽曲の魅力を際立たせ、チェッカーズの名を全国に知らしめる決定打となりました。
アルバム全体としては、ロカビリーやオールディーズの影響が色濃く反映されており、当時のアイドルグループとは一線を画す音楽性を持っていました。リズムの効いた楽曲や、コーラスワークが際立つポップナンバーなど、バラエティに富んだ楽曲が収められており、デビュー作ながら完成度の高い仕上がりとなっています。また、チェッカーズは音楽だけでなく、ファッションやビジュアル面でも大きな注目を集めました。リーゼントスタイルや、チェック柄の衣装といった独自のスタイルが若者たちの間で流行し、音楽だけでなくファッションアイコンとしても影響を与えました。
こちらはマスターサウンド盤の発売があり、そちらに関しては100円-200円ほどの買取金額がつきます。
『もっと!チェッカーズ』 (1984)

『もっと!チェッカーズ』は、1984年12月5日にリリースされたチェッカーズのセカンドアルバムです。デビューアルバム『絶対チェッカーズ!!』の大成功を受けて、わずか半年後に発表されたこの作品は、彼らの勢いをさらに加速させ、チェッカーズが一時的なブームではなく、音楽的にも優れたバンドであることを証明しました。
このアルバムは、前作と同様にロカビリーやオールディーズの要素を基盤にしつつ、よりポップな楽曲や、バラードなどのバリエーションが増えたことが特徴です。デビューからわずか1年足らずで彼らは音楽的な幅を広げ、さらに洗練されたサウンドを追求する姿勢を見せました。
収録曲の中でも特に注目されたのは、シングルとしてもリリースされた「星屑のステージ」です。この曲は、切なくも華やかなメロディラインと、藤井郁弥(フミヤ)の伸びやかなボーカルが際立つナンバーで、デビュー曲「ギザギザハートの子守唄」や「涙のリクエスト」とはまた違った魅力を持っています。ロカビリーの影響を色濃く残しつつも、どこかセンチメンタルな雰囲気が漂い、ファンの間でも特に人気の高い楽曲の一つとなりました。
また、「ムーンライト・レビュー50’s」は、チェッカーズならではのオールディーズ・テイストが存分に発揮された楽曲で、当時の洋楽ロックンロールへのリスペクトが感じられる一曲です。ノリの良いリズムと、ハーモニーの美しさが際立ち、ライブでも盛り上がるナンバーとして定番となりました。
アルバム全体としては、前作よりもさらにエンターテインメント性が強まり、単なるアイドルバンドとしてではなく、しっかりとした音楽的バックグラウンドを持ったバンドとしての実力が感じられる作品に仕上がっています。
『毎日!!チェッカーズ』 (1985)

『毎日!!チェッカーズ』は、1985年7月3日にリリースされたチェッカーズの3rdアルバムです。前作『もっと!チェッカーズ』から約半年での発表となり、彼らの人気が絶頂期へと突入する中で生まれた作品です。デビューからわずか1年半で3枚目のアルバムをリリースするという驚異的なペースながらも、音楽性の進化やバンドとしての成熟が随所に感じられる仕上がりとなっています。
収録曲の中でも特に注目を集めたのは、「俺たちのロカビリーナイト」です。この楽曲は、チェッカーズが持つロカビリーのルーツを強く感じさせるナンバーで、軽快なリズムとノリの良いメロディが特徴的です。ライブでも定番の盛り上がり曲となり、彼らのパフォーマンスのエネルギーを存分に味わうことができる一曲となりました。
また、「涙のリクエスト」「星屑のステージ」に続くヒット曲として、「あの娘とスキャンダル」が収録されています。この曲は、ポップなメロディとキャッチーな歌詞が特徴で、シングルとしても大ヒットを記録しました。アップテンポで爽快感のあるサウンドは、当時の若者たちに強く支持され、今なおチェッカーズの代表曲のひとつとして知られています。
このアルバムでは、チェッカーズのメンバー自身が作詞・作曲に関わる楽曲も増え始め、彼らの音楽的な成長がうかがえます。バンドのアイデンティティをより強く打ち出し、演奏やアレンジにもさらに磨きがかかりました。特に、バラード曲では藤井郁弥(フミヤ)の歌唱力が際立ち、情感豊かな表現が聴き手の心を打つ仕上がりとなっています。
また、アルバムタイトルの『毎日!!チェッカーズ』が示すように、当時の彼らの活躍はまさに“毎日”メディアで見かけるほどの勢いがありました。テレビ番組や雑誌の取材、全国ツアーなど、多忙を極めるスケジュールの中で制作された本作は、そのエネルギッシュな勢いをそのまま音楽に反映させたような、活気に満ちた作品となっています。
『FLOWER』 (1986)

1986年6月4日にリリースされた『FLOWER』は、チェッカーズにとって音楽的な転換点となる重要なアルバムでした。これまでのロカビリーやオールディーズ色の強いポップなスタイルから一歩踏み込み、より洗練されたサウンドとバンドとしての成熟が感じられる作品に仕上がっています。
特に、「Song for U.S.A.」は壮大なバラードとロックの要素を融合させた名曲で、感情豊かなフミヤの歌声が楽曲の魅力を一層引き立てました。
また、「NANA」では切ないメロディと叙情的な歌詞が際立ち、チェッカーズの新たな一面を示しています。さらに、「Blue Rain」ではジャジーな要素を取り入れ、大人っぽい雰囲気を漂わせるなど、これまでの作品にはなかった実験的なアプローチも見られます。
アルバム全体としては、アップテンポなナンバーも含まれていますが、どこか落ち着いたシリアスなトーンが漂い、バンドとしての表現力が格段に向上していることがわかります。タイトルの『FLOWER』には、彼らの音楽性が開花し、アーティストとしての新たなステージへと進んでいく決意が込められているように感じられます。リリース当時は、従来のロカビリー色が薄れたことで賛否もありましたが、新たなファン層を獲得し、音楽的な評価も高まりました。この作品をきっかけに、チェッカーズは単なるアイドルバンドではなく、より幅広い表現を追求するアーティストへと進化していきました。
『GO』 (1987)

1987年3月5日にリリースされた『GO』は、チェッカーズの5枚目のオリジナルアルバムであり、彼らの音楽的な進化をさらに推し進めた作品となりました。本作では、バンドとしての個性がより強く打ち出され、ロック色を前面に出した楽曲や、メンバー自身が手がけた作品が増えたことで、よりオリジナリティの高いアルバムに仕上がっています。前作『FLOWER』で見せた洗練されたサウンドを継承しつつ、エネルギッシュでダイナミックなバンドサウンドを強調したのが特徴です。
『GO』のリリース当時、チェッカーズはすでに国民的な人気を誇るバンドとなっていましたが、本作ではアイドル的な枠を超え、よりアーティスティックな方向へと進んでいることが明確に示されています。楽曲のバリエーションも豊富で、ポップ、ロック、バラードといった幅広いジャンルを取り入れつつも、全体の統一感を保つことでアルバムとしての完成度を高めています。チェッカーズの音楽性が大きく成長し、より深みを増していく過程を感じ取ることができる本作は、バンドとしてのターニングポイントともいえる作品です。
『SCREW』 (1988)

1988年3月9日にリリースされた『SCREW』は、チェッカーズの6枚目のオリジナルアルバムであり、バンドとしての音楽性をさらに深化させた作品となりました。
アルバムの中でも特に注目を集めたのが、「WANDERER」です。この曲は、シリアスで重厚なサウンドが特徴的で、これまでのチェッカーズのポップなイメージとは一線を画すナンバーとなりました。さらに、「Cherie」では、フミヤの感情豊かなボーカルが際立ち、美しく繊細なメロディが印象に残ります。また、「夜明けのブレス」は、バラードとしての完成度が高く、チェッカーズの表現力の幅広さを改めて感じさせる一曲です。
『Seven Heaven』 (1989)

1989年3月21日にリリースされた『Seven Heaven』は、チェッカーズの7枚目のオリジナルアルバムです。
アルバムの中でも特に注目を集めたのが、「One Night Angel」です。この曲は、洗練されたメロディとドラマチックな展開が特徴的で、チェッカーズの持つロックバンドとしての魅力を存分に発揮した楽曲となっています。また、「90’s S.D.R.」は、タイトル通り次の時代を意識したサウンドを取り入れており、チェッカーズが従来のスタイルにとらわれず、新たな音楽表現へ挑戦していることが感じられます。さらに、「Blue Moon Stone」では、美しいバラードとしての完成度が高く、フミヤの伸びやかなボーカルが楽曲の世界観をより深めています。
この作品は1989年発売ということもあり、CDの時代に突入していたこともあり、レコードのプレス数が少ないです。
そのため、レコードの買取価格はほかよりも少し高く、200円-300円ほどとなります。
まとめ
チェッカーズのレコードは、基本的に市場に多く出回っているため買取価格は低く、ほとんどの作品は10円〜200円程度の査定となります。しかし、90年代以降にプレスされたアナログ盤はCD主流の時代だったため生産数が極端に少なく、市場価値が上昇しやすい傾向があります。
■ 帯・特典付きの美品を査定に出す
■ 複数の買取業者で比較する
■ レコードの状態をチェックし、事前にクリーニングする
■ 90年代以降のアナログ盤は生産数が少なく、価値が上がる可能性あり
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