
ヴァーヴ・レコード(Verve Records)は、1956年にノーマン・グランツが設立したアメリカのジャズ・レーベルです。彼はもともとJazz at the Philharmonic(JATP)というコンサートシリーズを企画し、ジャズのライブ録音を広めていたプロデューサーで、ヴァーヴもその延長線上でスタートしました。
ヴァーヴは1950~60年代にかけて、数々の伝説的なジャズ・アルバムをリリースしました。エラ・フィッツジェラルドの”Songbook”シリーズはジャズ・ヴォーカルの金字塔とされ、ルイ・アームストロングとの共演作『Ella and Louis』も名盤として知られています。ピアニストのオスカー・ピーターソンは『Night Train』などの代表作を残し、サックス奏者のスタン・ゲッツはボサノヴァとジャズを融合させた『Getz/Gilberto』をリリースし、「The Girl from Ipanema」を世界的ヒットに導きました。
1960年代にはプロデューサーのクリード・テイラーのもと、ポップスとジャズの融合が進み、より幅広い層にジャズを届けました。しかし、1970年代に入るとロックやポップスの台頭でジャズ市場が縮小し、ヴァーヴも一時低迷します。
1986年にポリグラム(PolyGram)に買収され、1990年代にはジャズの名門レーベルとして再評価されます。その後、ユニバーサル・ミュージック・グループ(UMG)傘下となり、現代のアーティストとも契約を結びながら、クラシック・ジャズの名盤をリイシューし続けています。
今回紹介するのは、その中でもスタンダードかつ買取金額が高いものとなります。
目次
Verveのレコード買取市場の特徴
Verve Recordsは、エラ・フィッツジェラルド、ジョン・コルトレーン、スタン・ゲッツなど、数々の偉大なアーティストを輩出したジャズレーベルとして知られています。特に、1950年代から1970年代にリリースされたモノラル盤や初回プレス盤は、オーディオマニアやコレクターに高く評価されています。
高額査定が期待できるポイント
✔ オリジナルモノラル盤(1950年代~60年代)
✔ 深溝(Deep Groove)ラベルの初回プレス盤
✔ RVG刻印(Rudy Van Gelderエンジニアリング)入り
✔ 帯付きの日本盤(特に初回帯や特殊帯)
✔ シュリンク付き未開封盤
✔ 限定生産のカラーヴァイナルやボックスセット
特に、アナログの黄金期にリリースされたオリジナル盤は、状態が良ければ数万円以上の査定がつくこともあります。
高価買取が期待できるVerveのレコード一覧
以下は、買取市場で高額査定されやすいのレコードの一例です。
Ella Fitzgerald & Louis Armstrong – Ella and Louis (1956)

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作品の説明
『Ella and Louis』は、1956年にヴァーヴ・レコードからリリースされたエラ・フィッツジェラルドとルイ・アームストロングの共演アルバムです。エラの澄んだ歌声とルイの温かみのある歌唱、さらに特徴的なトランペットが絶妙に絡み合い、リラックスした雰囲気の中でジャズ・スタンダードを歌い上げています。バックを務めるのは、オスカー・ピーターソン(ピアノ)、レイ・ブラウン(ベース)、ハーブ・エリス(ギター)、バディ・リッチ(ドラムス)という豪華なメンバーで、彼らのスイング感あふれる演奏がこのアルバムをより魅力的なものにしています。
日本盤の初回リリースはオリジナル発売から約20年後の1976年で、ポリドール株式会社がヴァーヴ名義で発売しました。この日本初回盤は、続編『Ella and Louis Again』とセットになった3枚組LPボックスで、当時のオリジナル録音をモノラルで収録した仕様となっています。国内盤としては比較的遅いリリースながら、帯や解説ブックレットが付属しており、当時のジャズファンにも評価されました。
高価買取のポイント
初回盤の仕様:
1976年にポリドールから発売された3枚組LPボックス(カタログ番号: MV 9503/5)が国内初回盤です。『Ella and Louis』と『Ella and Louis Again』の両作品を収録した特別仕様で、モノラル音源が採用されています。帯と解説ブックレットが完備されたセットが初回盤の基本仕様です。希少性とレーベル:
初回盤ボックスは限定的なリリースで、現在市場に出回る数は多くありません。レーベルにはヴァーヴのロゴが使われていますが、発売元はポリドール株式会社です。黒地に銀文字のヴァーヴ・レーベルデザインや、しっかりとしたボックス仕様がコレクターにとって魅力的なポイントとなっています。帯付きの完品は特に評価が高くなります。市場価値(中古相場):
中古市場では、状態や付属品の有無によって価格が変動します。帯やブックレットが完備されている美品であれば、おおよそ2,000~5,000円前後で取引されることが多く、状態が極めて良好なものや未使用品に近いものは1万円近い価格になることもあります。一方で、帯が欠品していたり、ボックスに傷みがある場合は価格が数千円程度に落ちることが一般的です。
収録曲とその特徴
「Can’t We Be Friends?」
アルバムの冒頭を飾る、軽快なデュエット曲です。エラとルイが互いに問いかけ合うような歌い方をしており、二人の相性の良さが存分に発揮された楽しい一曲です。
「Cheek to Cheek」
アーヴィング・バーリン作曲のスウィングナンバーで、二人が楽しげに「天にも昇る気持ち(Heaven, I’m in heaven…)」と歌い交わすシーンが印象的です。ルイのトランペットソロとエラの伸びやかなボーカルが見事に絡み合い、聴いているだけで気分が明るくなるような演奏となっています。
「The Nearness of You」
しっとりとしたバラードで、エラの柔らかく包み込むような歌声と、ルイの味わい深いボーカルが絶妙にマッチしています。ロマンチックな雰囲気を持つ楽曲で、二人の掛け合いが特に美しく表現されています。
「April in Paris」
アルバムのラストを飾る、美しいバラード曲です。ルイのトランペットとエラの情感あふれるボーカルが調和し、春のパリの情景を思い浮かべさせるような繊細な仕上がりになっています。
このように、『Ella and Louis』はジャズ界を代表する二人の魅力が存分に発揮されたアルバムであり、日本盤初回リリースは貴重なアイテムのひとつです。コレクター市場でも評価の高いレコードとなっており、特に初回盤の帯付き美品は高額での取引が期待できます。お持ちのレコードの仕様や状態を確認し、価値を正しく把握することをおすすめします。
Duke Ellington & John Coltrane – Duke Ellington & John Coltrane (1963)

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作品の説明
『Duke Ellington & John Coltrane』は、1962年に録音され、1963年にImpulse!レーベルからリリースされた歴史的なコラボレーション・アルバムです。デューク・エリントンの端正なピアノと、ジョン・コルトレーンの情熱的なサックスが融合し、世代を超えた名演を生み出しました。バックを務めるのは、エリントン楽団のサム・ウッドヤード(ドラムス)、コルトレーン・カルテットのエルヴィン・ジョーンズ(ドラムス)、アーロン・ベル(ベース)とジミー・ギャリソン(ベース)という、両リーダーにゆかりのあるプレイヤーたちです。
日本での初回リリースは1973年で、東芝音楽工業(東芝EMI)がImpulse!の国内ライセンスを取得し、ステレオ盤として発売しました。その後、1976年には日本コロムビアからも再発され、異なるカタログ番号でリリースされています。ジャケットデザインはオリジナルを踏襲しながらも、帯や日本語解説が追加され、国内盤ならではの仕様となっています。
また、本作は後年Verveレーベルからも再発されています。Verve再発盤では、Impulse!時代のオリジナルデザインを尊重しつつも、最新のリマスター音源が使用され、音質面での向上が図られています。Impulse!オリジナル盤と比べると、Verve再発盤は比較的入手しやすい価格で流通しており、コレクター市場においては初回盤の方がより高い評価を受けています。
高価買取のポイント
初回盤の仕様
日本初回盤は、1973年に東芝音楽工業からリリースされたステレオLP(カタログ番号:IMP-88091)です。Impulse!レーベルの国内盤として発売され、見開きジャケット仕様で、日本語解説が付属していました。1976年の日本コロムビア再発盤
1976年には、日本コロムビアがImpulse!のライセンスを受けて再発し、カタログ番号YS-8503-AIで発売されました。こちらも見開きジャケット仕様で、日本語解説付き。1973年盤との大きな違いはないものの、帯デザインや細かい表記の違いが見られます。オリジナル盤とVerve再発盤の違い
Impulse!オリジナル盤の国内初回盤は、Impulse!/東芝、Impulse!/日本コロムビアといったレーベル表記が異なるため、コレクター間では識別されるポイントとなっています。一方、Verveから再発された盤は、現代的なリマスター音源が採用されており、音質の向上が図られています。市場ではImpulse!オリジナル盤がより高値で取引される傾向があります。市場価値(中古相場)
日本盤初回プレスは、帯付き・美品の状態であれば、概ね3,000〜5,000円前後で取引されることが多く、状態が極めて良好なものは1万円を超えることもあります。帯なしやジャケット・盤質にダメージがある場合は、数千円程度に落ちることが一般的です。1976年の再発盤も同様の相場となっていますが、Impulse!初回盤の方が希少価値が高く、やや高値で取引される傾向があります。
収録曲とその特徴
「In a Sentimental Mood」
エリントンの代表的なバラードで、コルトレーンの抑制の効いたサックスと、エリントンの端正なピアノが美しく絡み合う名演です。静かでロマンチックな雰囲気が漂い、二人の個性が見事に融合した感動的な演奏となっています。
「Take The Coltrane」
エリントンがこのセッションのために書き下ろした新曲で、軽快なアップテンポのナンバー。エリントンのピアノとコルトレーンのサックスが掛け合うスリリングな展開が聴きどころで、モダン・ジャズのエネルギーを感じさせる楽曲となっています。
「My Little Brown Book」
エリントン楽団のアレンジャーであるビリー・ストレイホーン作のバラードで、深みのあるメロディが印象的な一曲。コルトレーンのテナー・サックスが優雅に歌い上げ、エリントンの控えめながらも洗練されたピアノがそれを支えています。
「The Feeling Of Jazz」
アルバムの最後を飾る楽曲で、エリントンのスイング感とコルトレーンのモダンなアプローチが見事に融合したナンバー。リラックスした雰囲気の中にも、二人のジャズに対する深い愛情が感じられる一曲です。
このように、『Duke Ellington & John Coltrane』は、ジャズの伝統とモダンなスタイルが融合した歴史的なアルバムであり、コレクター市場でも価値の高い作品です。日本盤の初回プレスは希少価値が高く、特に帯付き美品は高額で取引されることが多いため、状態の良いものをお持ちの方は買取査定の際にしっかりと確認されることをおすすめします。
Billie Holiday – Body and Soul (1957)

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作品の説明
『Body and Soul』は、1957年にVerveレーベルからリリースされたビリー・ホリデイの名盤のひとつです。ホリデイの晩年に近い時期に録音されており、彼女特有のハスキーで表現力豊かな歌声が存分に味わえる作品となっています。バックには、ベン・ウェブスター(テナーサックス)、ハリー・“スイーツ”・エジソン(トランペット)、バーニー・ケッセル(ギター)などの名手が揃い、シンプルながらも味わい深い伴奏を提供しています。
本作の日本盤初回リリースは、1977年に日本ポリドールからVerveレーベルとして発売されました。オリジナル盤(米Verve MGV-8197)の音源に忠実なモノラル仕様で、帯付き・ライナーノーツ付きのLPとして登場しました。ジャケットデザインはオリジナル盤の雰囲気を踏襲しつつ、日本語解説や対訳付きの歌詞カードが追加されています。
高価買取のポイント
初回盤の仕様
日本初回盤は1977年に**Verve(日本ポリドール)**からリリースされ、カタログ番号は MV-2597 です。モノラル盤として発売され、ジャケット右上に「Verve Records Mono MV 2597」の表記があります。帯が付属し、日本語解説付きのライナーノーツと歌詞対訳が含まれています。希少価値の高いポイント
本作の日本初回盤は、当時のジャズ・ヴォーカル愛好家の間で人気が高く、特に帯付き完品がコレクターズアイテムとして高評価されています。帯が欠品しているものは査定価格が下がる傾向にあり、帯・ライナーが揃っている美品は市場で高値で取引されることが多いです。市場価値(中古相場)
日本盤初回プレスの相場は、状態や付属品の有無によって変動します。帯付き・美品であれば、概ね500-2000円前後で取引されることが多く、状態が極めて良好なものは1万円を超えることもあります。一方、帯なしやジャケット・盤質にダメージがある場合は、300円前後まで落ちることが一般的です。
収録曲とその特徴
「Body and Soul」
アルバムのタイトル曲であり、ジャズ・バラードの名曲。ビリー・ホリデイの情感豊かなボーカルと、ベン・ウェブスターの重厚なテナーサックスが絡み合い、深い哀愁を漂わせる名演となっています。
「They Can’t Take That Away From Me」
ジョージ&アイラ・ガーシュウィン兄弟による有名なスタンダード・ナンバー。ホリデイのゆったりとした歌い回しが魅力的で、シンプルながらも味わい深い仕上がりとなっています。
「Let’s Call The Whole Thing Off」
軽快なスウィング・ナンバーで、ジャズのリズムを楽しめる一曲。ホリデイの抑えめながらもリズムに乗ったボーカルが印象的です。
「Gee, Baby, Ain’t I Good To You」
スロー・ブルースの名曲で、ホリデイの粘りのある歌い回しが際立っています。シンプルな編成ながら、ムードたっぷりの演奏が心地よい仕上がりです。
「Embraceable You」
ガーシュウィン作曲のロマンチックなバラード。ホリデイの切ない表現力が光る一曲で、聴く者の心に響く温かみのある名演です。
「Moonlight in Vermont」
アルバムのラストを飾るスロー・バラード。ホリデイのかすれた声が哀愁を帯びた雰囲気を醸し出し、静かな余韻を残します。
このように、『Body and Soul』はホリデイ晩年の表現力が詰まった名盤であり、日本盤初回プレスは特にコレクター市場で注目されるアイテムです。帯付き・美品であれば高価買取が期待できるため、お持ちのレコードの仕様や状態をしっかりと確認することをおすすめします。
Oscar Peterson Trio – Night Train (1963)

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作品の説明
『Night Train』は、1963年にVerveレーベルからリリースされたオスカー・ピーターソン・トリオの代表作のひとつです。ピーターソンの卓越したピアノテクニックと、レイ・ブラウン(ベース)、エド・シグペン(ドラム)の堅実なリズムセクションが融合し、スウィング感あふれる演奏を展開しています。ブルースを基調とした楽曲が多く、洗練されたグルーヴと豊かな表現力が詰まった作品です。
本作の日本盤初回リリースは、1975年に日本ポリドールからVerveレーベルとして発売されました。オリジナル盤(米Verve V6-8538)のステレオ音源を忠実に再現し、帯付き・ライナーノーツ付きのLPとして登場しました。ジャケットデザインはオリジナルを踏襲しつつ、日本語解説や対訳付きの歌詞カードが追加されています。
高価買取のポイント
本作の日本初回盤は、ジャズピアノ愛好家の間で高い評価を受けており、特に帯付き完品がコレクターズアイテムとして人気があります。帯が欠品しているものは査定価格が下がる傾向にあり、帯・ライナーが揃っている美品は市場で高値で取引されることが多いです。
日本盤初回プレスの相場は、状態や付属品の有無によって変動します。帯付き・美品であれば、概ね500-2,000円前後で取引されることが多く、状態が極めて良好なものは1万円を超えることもあります。一方、帯なしやジャケット・盤質にダメージがある場合は、300円前後まで落ちることが一般的です。
収録曲とその特徴
「Night Train」
アルバムのタイトル曲であり、オスカー・ピーターソンのブルースフィールに満ちた代表曲。レイ・ブラウンの力強いウォーキングベースが特徴的で、グルーヴ感のある演奏が楽しめます。
「C Jam Blues」
デューク・エリントンの名曲をピーターソン流にアレンジ。スウィング感あふれる軽快な演奏で、シンプルながらも高度な技術が光る一曲です。
「Bags’ Groove」
ミルト・ジャクソン作曲のブルースナンバー。ピーターソンのスムーズなフレージングと、レイ・ブラウンのグルーヴィーなベースラインが絶妙に絡み合っています。
「Hymn to Freedom」
本作のハイライトのひとつであり、壮大なバラードナンバー。シンプルなコード進行ながら、ピーターソンの豊かな表現力と感動的なメロディが心に響く名演です。
「Georgia on My Mind」
ホーギー・カーマイケルの名曲をピーターソンならではのスタイルで演奏。情感たっぷりのバラードアレンジが特徴です。
「Moten Swing」
アップテンポなスウィングナンバーで、ピーターソンの超絶技巧が際立つ楽曲。スウィングジャズのエネルギーを存分に楽しめる一曲です。
Blossom Dearie – Blossom Dearie (1957)

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作品の説明
『Blossom Dearie』は、1957年にVerveレーベルからリリースされたブロッサム・ディアリー(Blossom Dearie)のデビュー・アルバムです。彼女の特徴的なウィスパーボイスと洗練されたピアノ・プレイが存分に味わえる作品で、ジャズ・ヴォーカルの名盤のひとつとして高く評価されています。シンプルでありながら洗練されたサウンドは、リラックスした雰囲気を醸し出し、ジャズ初心者からコアなファンまで幅広く支持を集めています。
本作のバックには、レイ・ブラウン(ベース)、ジョー・ジョーンズ(ドラム)といった名手が参加し、繊細なヴォーカルを引き立てるシンプルで洒落た伴奏を提供しています。ディアリーのフランス語を交えた歌唱も魅力のひとつで、彼女の独特のスタイルが確立された一枚となっています。
本作の日本盤初回リリースは、1979年に日本ポリドール(Verveレーベル)から発売されました。オリジナル盤(米Verve MG V-2037)の音源に忠実なモノラル仕様で、帯付き・ライナーノーツ付きのLPとして登場しました。
ジャケットデザインはオリジナル盤の雰囲気を踏襲しつつ、日本語解説や歌詞対訳カードが追加されています。特に、日本盤ならではの帯付き仕様はコレクターの間で人気が高いです。
高価買取のポイント
- 日本盤初回プレスは、特に帯付き完品がコレクターズアイテムとして高評価。
- 帯が欠品していると査定価格が下がる傾向にあり、帯・ライナーが揃っている美品は市場で高値がつくことが多い。
- 初回プレスは生産数が限られていたため、状態の良いものは現在では入手困難になっている。
収録曲とその特徴
Deed I Do
軽快なスウィング・ナンバーで、ディアリーのチャーミングな歌声と柔らかなピアノ・プレイが楽しめる。
Lover Man (Oh, Where Can You Be?)
ジャズ・バラードの名曲で、ディアリーの繊細でメロウな表現力が際立つ。
Everything I’ve Got
ロジャース&ハートのナンバーを軽やかに歌い上げた一曲。彼女のキュートな歌い回しが光る。
Comment Allez-Vous?
フランス語で歌われた洒落た一曲。パリのカフェを思わせる雰囲気が魅力。
Bill Evans – At the Montreux Jazz Festival (1968)

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作品の説明
『At the Montreux Jazz Festival』は、1968年にVerveレーベルからリリースされたビル・エヴァンス(Bill Evans)のライブ・アルバムです。スイスのモントルー・ジャズ・フェスティバルでの録音であり、彼のトリオによる即興性に富んだ演奏が収められています。ビル・エヴァンスのピアノはもちろんのこと、バックを務めるエディ・ゴメス(ベース)、ジャック・ディジョネット(ドラム)の躍動感あふれるプレイがアルバムの魅力をさらに引き立てています。
このアルバムは、ビル・エヴァンスの数あるライブ録音の中でも特に評価が高く、グラミー賞(Best Jazz Instrumental Album)を受賞した名盤です。エヴァンスの抒情的で繊細なピアノに対し、ゴメスの力強いベースとディジョネットの躍動感あふれるドラムが絡み合い、従来のトリオのスタイルとは異なるダイナミックなインタープレイを生み出しています。
本作の日本盤初回リリースは、1977年に日本ポリドール(Verveレーベル)から発売されました。オリジナル盤(米Verve V6-8762)の音源を基にしたステレオ仕様で、帯付き・ライナーノーツ付きのLPとして登場しました。
ジャケットデザインはオリジナル盤のスタイルを踏襲しつつ、日本語解説や歌詞対訳カードが追加されています。特に、日本盤特有の帯付き仕様はコレクターの間で人気があります。
高価買取のポイント
- 帯付きの国内盤の相場はバージョンによる買取金額はさほど変わらないが、プロモ盤や、再発の重量盤がほかより若干高い
収録曲とその特徴
One for Helen
エヴァンスのオリジナル曲であり、軽快なリズムと繊細なピアノタッチが印象的。エディ・ゴメスのベースがメロディを補完し、ドラムとの絡みが絶妙なオープニングナンバー。
A Sleeping Bee
ハロルド・アーレン作曲のスタンダード。スウィング感のあるピアノと、エヴァンスならではの美しいコードワークが特徴的。
Mother of Earl
バラード調のナンバーで、エヴァンスの抒情的なフレージングが際立つ。静かながらも深みのある演奏が魅力。
Nardis
マイルス・デイヴィス作曲の楽曲で、エヴァンス・トリオの演奏の中でも特に人気が高い。エヴァンスの即興演奏とゴメスのエネルギッシュなベースソロ、ディジョネットのドラミングが聴きどころ。
Wynton Kelly Trio & Wes Montgomery – Smokin’ at the Half Note (1965)

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作品の説明
『Smokin’ at the Half Note』は、1965年にVerveレーベルからリリースされた、ウィントン・ケリー・トリオ(Wynton Kelly Trio)とウェス・モンゴメリー(Wes Montgomery)の共演アルバムです。ジャズ・ギターの巨匠ウェス・モンゴメリーと、モダン・ジャズを代表するピアニスト、ウィントン・ケリー率いるトリオが生み出したスウィンギーでダイナミックな演奏が魅力の一枚。
本作は、ニューヨークのジャズ・クラブ「Half Note」でのライブ演奏を収録しており、観客の熱気と共に、ケリーの流れるようなピアノ、ポール・チェンバースの骨太なベース、ジミー・コブの洗練されたドラムが、モンゴメリーのギターを支えています。ウェス・モンゴメリーのオクターブ奏法を駆使した即興演奏は圧巻で、ライブならではの臨場感と緊張感に満ちた作品です。
本作の日本盤初回リリースは、1977年に日本ポリドール(Verveレーベル)から発売されました。オリジナル盤(米Verve V6-8633)を基にしたステレオ仕様で、帯付き・ライナーノーツ付きのLPとして登場しました。
日本語解説や歌詞対訳カードが付属しており、日本盤ならではの仕様になっています。特に、帯付きの完品はコレクターにとって人気の高いアイテムです。
高価買取のポイント
- 日本初回盤は、ジャズファンやコレクターの間で根強い人気があり、特に帯付きの状態の良いものは価値が高い。
- 帯やライナーノーツの欠品は査定価格に大きく影響し、完品であればプレミア価格が付くこともある。
- オリジナルは600円-2000円、日本盤は400円-800円の買取金額が付きます。
収録曲とその特徴
No Blues
アップテンポなナンバーで、モンゴメリーの滑らかなフレーズと、ケリーのスウィンギーなピアノが見事に絡み合う。ベースとドラムのドライブ感も強く、ライブならではの熱気が伝わってくる。
If You Could See Me Now
しっとりとしたバラードで、モンゴメリーの繊細なタッチと、ケリーの流麗なピアノが美しいハーモニーを奏でる。感情豊かな表現が際立つ一曲。
Unit 7
ケリー・トリオのレパートリーとしても知られるナンバー。スピード感のある演奏と、モンゴメリーのオクターブ奏法が映える。ベースソロやドラムのリズム展開も聴きどころ。
Stan Getz & João Gilberto – Getz Gilberto (1964)

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作品の説明
『Getz/Gilberto』は、1964年にVerveレーベルからリリースされた、スタン・ゲッツ(Stan Getz)とジョアン・ジルベルト(João Gilberto)によるボサノヴァの金字塔的アルバムです。ボサノヴァの創始者の一人であるジルベルトのギターとヴォーカル、そしてスタン・ゲッツの温かみのあるテナーサックスが融合し、洗練されたサウンドを生み出しています。
さらに、ジョアン・ジルベルトの妻アストラッド・ジルベルト(Astrud Gilberto)が英語ヴォーカルを担当した「The Girl from Ipanema」は、本作を象徴する名曲として知られ、ボサノヴァの世界的な普及に貢献しました。本作は、グラミー賞(Album of the Year)を受賞し、ジャズとブラジル音楽の融合を決定づけた歴史的なアルバムとして、今なお多くのリスナーに愛され続けています。
収録曲とその特徴
The Girl from Ipanema
アストラッド・ジルベルトの透明感のあるヴォーカルが特徴的なボサノヴァの代表曲。スタン・ゲッツの優雅なサックスが心地よく、ボサノヴァの魅力を世界に広めた楽曲。
Doralice
ジョアン・ジルベルトの軽やかなギターとヴォーカルが心地よい一曲。サンバのリズムがジャズと美しく融合している。
Para Machucar Meu Coração
切ないメロディが印象的なボサノヴァの名曲。ジョアン・ジルベルトの繊細な歌声とスタン・ゲッツのサックスが絡み合い、深い情緒を生み出している。
Desafinado
ボサノヴァを代表する名曲のひとつ。ゲッツのサックスが流れるように響き、ジョアン・ジルベルトの独特なリズム感が際立つ。
Astrud Gilberto – The Astrud Gilberto Album (1965)

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作品の説明
『The Astrud Gilberto Album』は、1965年にVerveレーベルからリリースされた、**アストラッド・ジルベルト(Astrud Gilberto)の初のソロ・アルバムです。彼女のナチュラルで透明感のあるヴォーカルと、優雅なボサノヴァ・サウンドが融合し、ジャズ・ボサノヴァの名盤として高く評価されています。
本作では、アントニオ・カルロス・ジョビン(Antonio Carlos Jobim)がアレンジとギターを担当し、バックを務めるのはゲイリー・マクファーランド指揮によるオーケストラ。シンプルで洗練されたサウンドに乗せて、ジルベルトの柔らかく穏やかな歌声が心地よく響きます。彼女の代表曲「The Girl from Ipanema」の成功を受け、ボサノヴァを世界的に広めた重要なアルバムのひとつです。
高価買取のポイント
- ボサノヴァの名盤として人気が高く、日本初回盤の帯付き完品は特に高値で取引される。
- 帯やライナーの欠品は査定価格に影響し、状態が揃ったものほど市場価値が上がる。
- 初回プレスの流通量が少なく、コンディションの良いものは希少なため、コレクター間で注目されている。
収録曲とその特徴
Once I Loved
ジョビン作の美しいボサノヴァ・バラード。ジルベルトの柔らかい歌声とシンプルなギターの伴奏が印象的。
Agua de Beber
リズミカルなボサノヴァの名曲。ジルベルトの穏やかなヴォーカルとオーケストラの華やかなアレンジが調和している。
Meditation
ジョビンの代表曲のひとつ。シンプルながらも洗練されたアレンジで、ジルベルトの歌声が心に響く。
And Roses and Roses
優雅でメロディアスな楽曲。ジルベルトのナチュラルなヴォーカルが、ボサノヴァの持つ心地よさを引き立てる。
Stan Getz & Charlie Byrd – Jazz Samba (1962)

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作品の説明
『Jazz Samba』は、1962年にVerveレーベルからリリースされた、スタン・ゲッツ(Stan Getz)とチャーリー・バード(Charlie Byrd)によるボサノヴァ・ジャズの先駆的アルバムです。本作は、ボサノヴァをアメリカのジャズシーンに本格的に紹介し、大成功を収めた作品として知られています。
アメリカで録音された本作は、アントニオ・カルロス・ジョビン(Antonio Carlos Jobim)の楽曲を中心に構成されており、ゲッツの流れるようなテナーサックスと、クラシック・ギターを基調としたバードの演奏が見事に調和しています。本作の成功により、ゲッツはボサノヴァの象徴的な存在となり、その後の『Getz/Gilberto』へと繋がる重要なアルバムとなりました。
シングルカットされた「Desafinado」は、ジャズ・ボサノヴァとしては異例のBillboard Hot 100で4位にランクインし、本作はグラミー賞(Best Jazz Performance)を受賞するなど、歴史的な評価を確立しました。
本作の日本盤初回リリースは、1976年に日本ポリドール(Verveレーベル)から発売されました。オリジナル盤(米Verve V6-8432)を基にしたステレオ仕様で、帯付き・ライナーノーツ付きのLPとして登場しました。
ジャケットデザインはオリジナルを忠実に再現し、日本盤独自の解説や歌詞対訳カードが付属しているため、日本のジャズ・ボサノヴァ愛好家にとって貴重なコレクターズアイテムとなっています。
収録曲とその特徴
Desafinado
アントニオ・カルロス・ジョビン作の名曲で、本作を象徴する代表曲。ゲッツの甘いテナーサックスと、バードの軽やかなギターが調和した洗練された演奏。
Samba de Uma Nota Só (One Note Samba)
シンプルながらリズミカルなボサノヴァの名曲。ゲッツの流れるようなフレージングが心地よく、バードのギターが絶妙に絡む。
O Pato
アップテンポでユーモラスな楽曲。バードのギターがリズムを刻み、ゲッツのサックスが軽快に踊るような演奏を展開する。
Samba Triste
哀愁漂うボサノヴァ・バラード。ゲッツのメロウなサックスと、バードの繊細なギターが印象的な名演。
Jimmy Smith – Root Down Jimmy Smith Live (1972)

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作品の説明
『Root Down: Jimmy Smith Live』は、1972年にVerveレーベルからリリースされた、ジミー・スミス(Jimmy Smith)によるライブ・アルバムです。ジミー・スミスは、ハモンドB-3オルガンをジャズの世界に持ち込み、ファンクやブルースを取り入れたスタイルで知られるオルガン奏者で、本作は彼の代表的なライブ・アルバムの一つとして高く評価されています。
本作は、1972年2月8日にカリフォルニア州ロサンゼルスのThe Smiling Dog Saloonで録音されました。スミスの熱くグルーヴィーなオルガンプレイに加え、ギタリストのアーサー・アダムス(Arthur Adams)や、ベーシストのウィルバー・バスコム(Wilton Felder)、ドラマーのポール・ハンフリー(Paul Humphrey)らが参加し、ファンク色の強いジャズ・ファンク・アルバムとなっています。
タイトル曲「Root Down」は、後にBeastie Boysがサンプリングしたことで、ヒップホップ界でも有名になり、ジャズ・ファンクのクラシックとしての地位を確立しました。
高価買取のポイント
- ジャズ・ファンクの名盤として世界的に人気があり、日本初回盤の帯付き完品は特に価値が高い。
- 帯やライナーの欠品があると査定価格に影響し、完品の状態のものほど市場価値が上がる。
- 初回プレスの流通量が少なく、美品の入手が困難なため、コレクター間での需要が高まっている。
収録曲とその特徴
Root Down (And Get It)
アルバムのタイトル曲であり、ジャズ・ファンクの名曲。スミスのグルーヴィーなオルガンと、リズム隊のタイトなグルーヴが圧巻の演奏を生み出している。後にBeastie Boysがサンプリングし、広く知られるようになった。
Sagg Shootin’ His Arrow
スミスのオルガンがリードし、ブルージーなフレーズが印象的なファンキーなナンバー。ギターとの絡みも絶妙で、ライブならではのエネルギーが感じられる。
For Everyone Under The Sun
ジャズとソウルが融合したスムースな楽曲。ゆったりとしたリズムの中にも、スミスの独特のリズム感が光る。
Yusef Lateef – Before Dawn The Music of Yusef Lateef (1957)

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作品の説明
『Before Dawn: The Music of Yusef Lateef』は、1957年にVerveレーベル傘下のNorgran Recordsからリリースされた**ユセフ・ラティーフ(Yusef Lateef)**の初期の名作です。彼はテナーサックスやフルートだけでなく、オーボエなどの多彩な楽器を駆使し、ジャズに中東やアフリカの要素を取り入れた独自のスタイルを確立したアーティストです。本作は、ラティーフの初期のモダンジャズ作品の中でも特に評価が高く、伝統的なハードバップとエスニックな要素が融合したユニークなアルバムとなっています。
本作では、カーティス・フラー(トロンボーン)、ヒュー・ローソン(ピアノ)、アーニー・ファーバー(ベース)、ルイ・ヘイズ(ドラム)らが参加し、ジャズの即興性とラティーフ独特のメロディアスなフレーズが際立っています。タイトル曲「Before Dawn」は、彼の作品の中でも特にエキゾチックな雰囲気を持ち、彼の音楽的なビジョンを感じ取ることができます。
高価買取のポイント
- ユセフ・ラティーフの初期作品として重要視されており、日本初回盤は特に帯付きの完品がコレクターに高く評価されている。
- オリジナル盤の入手が非常に困難であるため、日本盤の価値も年々上昇している。
収録曲とその特徴
Before Dawn
タイトル曲であり、ラティーフのエスニックな影響を感じさせるミステリアスな楽曲。印象的なメロディと緊張感のある演奏が魅力。
Twenty-Five Minute Blues
スウィング感のあるハードバップ・ナンバー。トロンボーンのソロが冴え、バンド全体の一体感が際立つ。
Salam
アラビア語で「平和」を意味するタイトルを持つ楽曲。ラティーフの独特なフレーズとエスニックなアプローチが特徴的。
Chang, Chang, Chang
アップテンポなナンバーで、ピアノと管楽器が鮮やかに絡み合う。エキゾチックなリズムがアクセントになっている。
Alan Shorter – Orgasm (1969)

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作品の説明
『Orgasm』は、1969年にVerveレーベルからリリースされた、アラン・ショーター(Alan Shorter)のリーダー作です。アラン・ショーターは、トランペッターのウェイン・ショーター(Wayne Shorter)の兄でありながら、より前衛的で実験的な音楽性を持つフリージャズのアーティストとして知られています。本作は、彼の数少ないリーダー作のひとつであり、フリージャズの歴史の中でも特に異彩を放つアルバムとなっています。
本作には、サックス奏者のギャリー・ワインロブ(Garry Windo)、ピアニストのチャーリー・ヒッテンスタイン(Charlie Haden)、ベーシストのレジー・ジョンソン(Reggie Johnson)、ドラマーのムハマッド・アリ(Muhammad Ali)らが参加し、即興演奏を中心としたスリリングなサウンドを展開しています。伝統的なハードバップの要素を持ちながらも、よりアグレッシブなフリージャズへと進化している点が特徴で、当時のジャズシーンに衝撃を与えました。
高価買取のポイント
- フリージャズの希少作品として評価が高く、日本初回盤は特に帯付きの完品がコレクターの間で高く評価されている。
収録曲とその特徴
Parabola
冒頭を飾るフリージャズらしい緊張感あふれる楽曲。アラン・ショーターのトランペットが、不規則なリズムとともに混沌とした響きを生み出す。
Straits of Blagellan
サックスとトランペットの掛け合いが印象的な楽曲。リズムセクションが自由に変化し、即興演奏の魅力が存分に楽しめる。
Back Roads
アヴァンギャルドなアプローチが際立つナンバー。ピアノとベースの不協和音的なやり取りがスリリングな雰囲気を作り出している。
Outeroids
アルバムのラストを飾る楽曲で、異世界的なサウンドスケープを展開。トランペットが深いエコーの中で響き、サックスやリズム隊が混沌とした即興を繰り広げる。
The Velvet Underground & Nico – The Velvet Underground & Nico (1967)

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作品の説明
『The Velvet Underground & Nico』は、1967年にVerveレーベルからリリースされたザ・ヴェルヴェット・アンダーグラウンド(The Velvet Underground)とニコ(Nico)によるデビュー・アルバムです。プロデュースを担当したのは、アート界の巨匠アンディ・ウォーホル(Andy Warhol)で、彼の手がけたバナナのジャケットデザインはロック史に残るアイコンとなっています。
音楽的には、ルー・リード(Lou Reed)を中心に、ジョン・ケイル(John Cale)のアヴァンギャルドなサウンド、スターリング・モリソン(Sterling Morrison)のギター、モーリン・タッカー(Maureen Tucker)のシンプルなドラムが融合し、当時のロックシーンとは一線を画す独創的なスタイルを確立しました。
収録曲「Sunday Morning」「Femme Fatale」「Heroin」などは後に伝説的な評価を受け、本作はパンクやオルタナティブ・ロックの源流となる重要なアルバムとして知られています。
高価買取のポイント
- ロック史における重要作であり、日本初回盤はコレクターの間で非常に高い評価を受けている。
- 特に「バナナの皮が剥がせる仕様」のジャケットは価値が高く、帯付き・完品はプレミア価格で取引されることが多い。
- 帯付き完品であれば最低1万円以上の買取金額がつくことも。
収録曲とその特徴
Sunday Morning
ドリーミーで柔らかいサウンドの中に、ヴェルヴェッツ特有の陰鬱さが漂う名曲。
I’m Waiting for the Man
ドラッグディーラーを待つ男の話を描いた楽曲。ミニマルなリフとルー・リードの語るような歌唱が特徴。
Femme Fatale
アンディ・ウォーホルのミューズ、イーディ・セジウィックを題材にした美しいバラード。ニコの冷たいヴォーカルが印象的。
Heroin
曲の展開が緩急を繰り返し、ドラッグ体験を描いたヴェルヴェッツを代表する一曲。
The Mothers of Invention – Freak Out! (1966)

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作品の説明
『Freak Out!』は、1966年にVerveレーベルからリリースされた、フランク・ザッパ(Frank Zappa)率いるザ・マザーズ・オブ・インヴェンション(The Mothers of Invention)のデビュー・アルバムです。本作は、ロック史上初の2枚組デビューアルバムであり、当時の商業ロックとは一線を画す実験的で風刺的な音楽性が特徴です。
サイケデリック・ロック、ドゥーワップ、ブルース、アヴァンギャルドな音楽要素が混在し、社会風刺を交えた歌詞や過激なサウンドが当時の音楽業界に衝撃を与えました。フランク・ザッパの作曲能力の高さ、実験的な音楽アプローチ、政治的・社会的なメッセージが込められた本作は、後のプログレッシブ・ロックやパンク、アート・ロックに影響を与えた重要な作品とされています。
高価買取のポイント
- 2枚組のため、盤のコンディションが重要視されており、状態の良いものは年々入手困難になっている。
- 帯付き完品の日本盤は20,000円以上の買取
収録曲とその特徴
Hungry Freaks, Daddy
ザッパらしい風刺の効いた歌詞と、ガレージロック的なサウンドが特徴のオープニング曲。
I Ain’t Got No Heart
ポップなメロディに反して皮肉たっぷりの歌詞が印象的な楽曲。
Who Are the Brain Police?
不協和音を多用し、ドローンのような音響効果を取り入れた、実験的なトラック。
Go Cry on Somebody Else’s Shoulder
1950年代のドゥーワップを皮肉ったパロディ的なナンバー。
キリンジ – Cherish

作品の説明
番外編として、日本のアーティストのVerveよりリリースされた作品を紹介いたします。
『Cherish』は、2019年11月20日にリリースされたKIRINJIの14枚目のオリジナル・アルバムです。
本作は、前作『愛をあるだけ、すべて』から約1年半ぶりのリリースとなり、先行シングル「killer tune kills me feat. YonYon」や「Almond Eyes feat. 鎮座DOPENESS」を含む全9曲が収録されています。 生音とプログラミングを融合させたサウンドプロダクションがさらに進化し、エレクトロニクスやヒップホップの要素を取り入れたダンサブルな仕上がりとなっています。リーダー兼プロデューサーの堀込高樹は、本作の制作について「ちゃんと今の音楽として聴けるもので、なおかつ我々のような世代の人間も満足できるようなハーモニーとかメロディがちゃんとあるものを作りたい。特に今回はそこを意識して作りましたね。」と語っています。
Verve Recordsのレコードを高く売るポイント&まとめ
1. 初回プレス・オリジナル盤を確認する
高価買取が期待できるのは、以下のような盤。
オリジナル盤(初回プレス)
- 米Verveオリジナル盤(1950〜1970年代)は特に人気が高い。
- カタログ番号(例:V6-8545、MGV-8197)を確認し、初版かどうかを調べる。
- モノラル盤とステレオ盤が存在する場合、モノラル盤のほうが希少価値が高いことが多い。
日本盤の初回プレス
- 1970年代の日本ポリドール(Verveレーベル)リリース盤は、帯付き完品で特に人気がある。
- 日本独自の解説や歌詞対訳が付属するため、状態が良いものは価値が高くなる。
特定のアーティストの作品
- ビリー・ホリデイ、エラ・フィッツジェラルド、スタン・ゲッツ、ビル・エヴァンス、オスカー・ピーターソン、ウェス・モンゴメリーなどのアルバムは特に人気がある。
2. 帯・ライナーノーツ・付属品の有無
帯付きは査定額が大幅アップ
- 日本盤LPの場合、帯付きが最も高評価。帯なしでは買取価格が半減することもある。
- 帯に「Verve Records Stereo」や「Verve Records Mono」の表記があるものは特に評価が高い。
ライナーノーツ・歌詞対訳付きは高価買取対象
- 日本盤には解説や歌詞対訳カードが付属することが多く、完品の状態だと価値が上がる。
シュリンク・オリジナルステッカー付き
- シュリンク(ビニールカバー)が残っていると価値が高まる。
- 初回盤特有のステッカーがついているものも貴重。
3. 盤の状態(コンディション)
盤の傷やノイズの有無をチェック
- 目立つ傷やノイズがあると査定額が下がるため、しっかり確認する。
- 軽い汚れはクリーニングすることで買取価格が上がることもある。
ジャケットの状態も重要
- シミや折れ、色あせがないかチェック。
- サイン入り・プロモ盤はプレミア価格がつくこともある。
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横浜レコードの強み

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横浜レコードは、2025年で創業40年の歴史を持つレコード買取専門店です。
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さらに、NHKニュースウォッチ9をはじめとする様々なメディアで紹介されるなど、その信頼性も高く評価されています。
横浜レコードは豊富な買取実績と信頼性を兼ね備えたレコード買取業者として、多くの顧客に支持されています。

国際的な視点による高価買取戦略
横浜レコードは、ドイツ、アメリカ、イギリスにグループ会社を持ち、国際的な視点で市場価値を把握することで、高額査定を実現しています。各国の相場情報を常にアップデートし、お客様にとって最も有利な条件で買取を行っているため、他店では難しい高額査定も可能です。
様々なプラットフォームを通じて世界中に再流通させることで、お客様の音楽資産を最大限に評価しています。
このように横浜レコードでは日本国内だけでなく海外の市場にも対応した高価買取が可能となっています。