Riversideレコードの買取相場と高価買取のポイントを徹底解説!

リバーサイドレーベル
Riverside Records

Riverside Records(リバーサイド・レコード)は、1953年にオリン・キープニュース(Orrin Keepnews)とビル・グラウアー(Bill Grauer)によって設立されたアメリカのジャズ・レーベルです。
ニューヨークを拠点とし、1950年代から1960年代にかけて、数多くのジャズの名盤をリリースしました。特に、モダン・ジャズの発展において大きな役割を果たし、現在でもコレクターやジャズファンの間で高い評価を受けています。

Riversideは当初、アメリカの古いブルースやフォークミュージックの再発をメインに扱うレーベルとしてスタートしました。しかし、1955年頃から本格的にモダン・ジャズのレコーディングを開始し、ビル・エヴァンス、セロニアス・モンク、ウェス・モンゴメリー、キャノンボール・アダレイなど、歴史に名を刻むアーティストたちの作品を次々と発表しました。

1964年にビル・グラウアーが急逝し、財政難に陥ったRiversideは経営破綻。
その後、レーベルはABCパラマウント(ABC Records)に買収され、1970年代以降はリイシュー(再発盤)のリリースが続くことになります。しかし、オリジナル盤が持つ価値は別格であり、特に初回プレスやDeep Groove仕様のレコードは、今なおコレクター市場で高額取引されています。

Riversideレコードは、アーティストの自由な表現を尊重したレーベルとして知られています。
特に、当時のジャズシーンではメジャーレーベルであるBlue NoteやPrestigeがより商業的なサウンドやプロデューサーの影響を強く反映させていたのに対し、Riversideは比較的アーティストの個性を重視し、実験的な要素を取り入れることも多かったのが特徴です。

また、録音の質が高いことでも評価されています。
Riversideのエンジニアである**レイ・ファウラー(Ray Fowler)**は、ジャズのダイナミクスやアンサンブルの質感を損なうことなく、リアルな録音を実現しました。そのため、オリジナル盤は音質面でも優れており、コレクターの間で特に人気が高いのです。

目次

Riverside Recordsのレコード買取市場の特徴

Riverside Recordsのレコードは、特にコレクター市場やジャズ専門のレコード店、海外のオークションサイトなどで活発に取引されています。その中でも、以下のようなポイントが市場の特徴となっています。

① コレクター市場での人気が高い

Riverside Recordsは、ビル・エヴァンス、セロニアス・モンク、ウェス・モンゴメリー、キャノンボール・アダレイといったレジェンド級のジャズアーティストの名盤を多数リリースしており、現在でもコレクターの間で非常に人気があります。

特に、ジャズ愛好家やオーディオマニアが求める「初回プレス」「オリジナル盤」の価値が高く、数万円~数十万円の価格で取引されることもあります。

② 買取価格が高騰している

ジャズレコード市場は、近年世界的に価格が上昇傾向にあります。特に、オリジナル盤やモノラル盤(MONO盤)の需要が高まり、買取価格が上昇中です。

以下の要因が価格高騰の背景にあります。
・ 世界的なアナログレコードブーム → コレクターの需要増加
・ 希少なオリジナル盤の流通減少 → 初回プレスの価値が上昇
・ 海外市場の影響 → 欧米のジャズファンが高値で購入

③ 日本盤も一定の需要がある

Riversideのレコードは、オリジナル盤だけでなく、日本盤(特に帯付き)のものも一定の需要があります。
特にキングレコードやビクターがリリースした日本盤の帯付きレコードは、国内外のコレクターに人気があります。

高価買取が期待できるRiverside Recordsのレコード

以下は、買取市場で高額査定されやすいのレコードの一例です。

Bill Evans - 『Waltz for Debby』(1962年)

Bill Evans - 『Waltz for Debby』(1962年)
Waltz for Debby(1962年)​

作品の説明

1961年、ニューヨークのヴィレッジ・ヴァンガードで録音されたビル・エヴァンス・トリオの名盤。
ベースのスコット・ラファロの革新的なプレイと、ピアノ・ベース・ドラムの高度なインタープレイが特徴。
ジャズ・ピアノトリオのスタイルを確立した歴史的作品として、今もなお高く評価されている。

高価買取のポイント

  • オリジナルMONO盤(RLP 399, Deep Groove仕様, 青ラベル)、帯付き国内盤

収録曲とその特徴

    1. Waltz for Debby
      ビル・エヴァンスが姪のデビーのために作曲した名曲。美しいワルツのリズムと、ピアノとベースの繊細な掛け合いが特徴。アルバムを象徴する一曲であり、ジャズ・ピアノの名曲として広く親しまれている。

    2. My Foolish Heart
      静かで情緒的なバラード。エヴァンスの繊細なタッチとスコット・ラファロの歌うようなベースが調和し、ロマンチックな雰囲気を生み出している。アルバムの幕開けにふさわしい、美しく洗練された演奏。

Thelonious Monk - 『Brilliant Corners』(1957年)

Thelonious Monk - 『Brilliant Corners』(1957年)
Brilliant Corners(1957年)

作品の説明

1957年にリリースされたセロニアス・モンクの代表作であり、彼の作曲とアレンジの革新性を示す重要なアルバム。
変拍子や独特な和声進行を取り入れた楽曲が多く、モダン・ジャズの進化に大きな影響を与えた。
録音の難易度が高く、複数のテイクを編集して完成させた異例の作品でもある。

高価買取のポイント

  • オリジナルMONO盤(RLP 226, Deep Groove仕様, 白ラベル)、帯付き国内盤

収録曲とその特徴

  1. Brilliant Corners
    アルバムのタイトル曲で、変拍子と急激な転調が特徴的な実験的な楽曲。演奏の難易度が高く、録音には苦戦したとされるが、モンクの独創性を最も象徴する作品のひとつ。

  2. Ba-Lue Bolivar Ba-Lues-Are
    ゆったりとしたブルースだが、モンク独特のユーモラスなフレーズとリズムの崩し方が随所に見られる。ブルースの枠を超えた前衛的なアプローチが魅力。

Wes Montgomery - 『The Incredible Jazz Guitar of Wes Montgomery』(1960年)

Wes Montgomery - 『The Incredible Jazz Guitar of Wes Montgomery』
The Incredible Jazz Guitar of Wes Montgomery(1960年)

作品の説明

1960年にRiversideからリリースされたウェス・モンゴメリーの代表作。親指のみを使う独特のピッキング奏法と、オクターブ奏法を駆使した革新的なギタープレイが特徴で、ジャズ・ギターの歴史を変えた名盤として広く認知されている。バックを務めるピアノのトミー・フラナガン、ベースのパーシー・ヒース、ドラムのアルバート・ヒースとの一体感も素晴らしく、流れるようなアドリブの応酬が聴きどころとなっている。

高価買取のポイント

  • オリジナルMONO盤(RLP 320, 青ラベル, Deep Groove仕様)、帯付き国内盤

収録曲とその特徴

  1. Airegin
    ソニー・ロリンズ作曲の高速テンポのナンバー。ウェスの流れるようなフレーズと、驚異的なスピード感を持つオクターブ奏法が堪能できる。

  2. D-Natural Blues
    モンゴメリー作のブルースナンバー。シンプルな構成ながら、繊細で洗練されたフレージングが光る一曲。

Cannonball Adderley - 『Somethin' Else』(1958年)

Cannonball Adderley - 『Somethin' Else』(1958年)
Somethin' Else(1958年)

作品の説明

1958年にRiversideからリリースされたキャノンボール・アダレイの代表作。実際にはマイルス・デイビスが主導したセッションであり、彼のプロデュースのもとで録音された異例のアルバムとして知られている。マイルスのクールなトランペットと、キャノンボールの温かみのあるアルトサックスの対比が際立ち、モダン・ジャズの名盤として高い評価を受けている。リズムセクションにはハンク・ジョーンズ(ピアノ)、サム・ジョーンズ(ベース)、アート・ブレイキー(ドラム)が参加し、当時の最強クインテットによる名演が収められている。

高価買取のポイント

  • オリジナルMONO盤(RLP 654, 青ラベル, Deep Groove仕様)、帯付き国内盤

収録曲とその特徴

Autumn Leaves
ジャズ史上最も有名な「枯葉」の名演の一つ。マイルス・デイビスのミュートトランペットが印象的で、キャノンボールのアルトがそれに応えるようにメロディを奏でる。

Love for Sale
クールなアプローチの中に、キャノンボールらしいソウルフルなプレイが光るコール・ポーター作の名曲。リズムセクションのグルーヴも絶妙。

John Lee Hooker - 『The Country Blues of John Lee Hooker』 (1959年)

John Lee Hooker - 『The Country Blues of John Lee Hooker』 (1959年)
The Country Blues of John Lee Hooker(1973年)

作品の説明

1959年にRiversideからリリースされたジョン・リー・フッカーのアコースティック・ブルース作品。彼のエレクトリック・ブルースとは異なり、ギターと歌のみで構成されたシンプルな録音が特徴で、フッカーのルーツを強く感じられるアルバム。ミシシッピ・デルタ・ブルースの伝統を受け継ぎながらも、彼独自の即興的なリズムとリズムギターが際立つ。エレクトリック期の激しさとは対照的な、生々しく深みのある演奏が魅力。

高価買取のポイント

  • オリジナルMONO盤(RLP 280, 青ラベル, Deep Groove仕様)

収録曲とその特徴

Black Snake
ミシシッピ・デルタ・ブルースの伝統的なスタイルを踏襲した曲で、淡々としたギターリフとフッカーの味わい深い歌声が響く。

How Long Blues
ブルースのスタンダードナンバーを、ジョン・リー・フッカーならではの自由なタイミングとリズムで演奏。シンプルながらも深みのある味わいが魅力。

Sonny Rollins - 『The Sound of Sonny』(1957年)

Sonny Rollins - 『The Sound of Sonny』(1957年)
The Sound of Sonny(1957年)

作品の説明

1957年にRiversideからリリースされたソニー・ロリンズの唯一のRiverside作品。バップ期を経て、より自由で洗練された即興演奏へと移行するロリンズのプレイが際立つアルバム。ピアノのソニー・クラーク、ベースのポール・チェンバース、ドラムのフィリー・ジョー・ジョーンズらがバックを務め、ロリンズのメロディアスかつリズミカルな演奏を際立たせている。テンポやスタイルを自在に操る彼の表現力が存分に発揮された作品。

高価買取のポイント

  • オリジナルMONO盤(RLP 241, 白ラベル, Deep Groove仕様)、帯付き国内盤

収録曲とその特徴

The Last Time I Saw Paris
ロリンズらしい流れるようなフレージングが光る、軽快なスウィングナンバー。テーマの崩し方やリズムの遊びが面白い。

Cutie
繊細なバラードで、ロリンズの柔らかいトーンが際立つ。ピアノと絡みながらメロディを巧みに変化させていく演奏が聴きどころ。

Blue Mitchell - 『Blue’s Moods』(1960年)

Blue Mitchell - 『Blue’s Moods』(1960年)
Blue’s Moods(1960年)

作品の説明

1960年にRiversideからリリースされたブルー・ミッチェルの代表作。ハードバップとメロディアスなバラードをバランスよく収めたアルバムで、彼のスムーズでウォームなトランペット・トーンが存分に堪能できる。バックにはウィントン・ケリー(ピアノ)、サム・ジョーンズ(ベース)、ロイ・ブルックス(ドラム)が参加し、洗練されたリズムセクションがミッチェルの豊かな表現力を引き立てている。

高価買取のポイント

オリジナルMONO盤(RLP 344, 青ラベル, Deep Groove仕様)、帯付き日本盤

収録曲とその特徴

I’ll Close My Eyes
スウィンギーで心地よいナンバー。ミッチェルの流れるようなフレーズと、ウィントン・ケリーの軽やかなピアノプレイが魅力。

Avars
ファンキーなリズムとリリカルなメロディが融合した一曲。トランペットの力強さと繊細さが共存する、ブルー・ミッチェルらしい演奏。

Bobby Timmons - 『This Here Is Bobby Timmons』(1960年)

Bobby Timmons - 『This Here Is Bobby Timmons』(1960年)
This Here Is Bobby Timmons(1960年)

作品の説明

1960年にRiversideからリリースされたボビー・ティモンズのリーダー作。ファンキー・ジャズを代表するピアニストであり、アート・ブレイキー&ザ・ジャズ・メッセンジャーズやキャノンボール・アダレイのバンドでも活躍したティモンズが、ソウルフルなピアノスタイルを存分に発揮した作品。リズミカルでエネルギッシュな演奏と、ゴスペルの影響を感じさせるメロディアスなフレーズが特徴。バックにはサム・ジョーンズ(ベース)、ジミー・コブ(ドラム)が参加し、シンプルながらも力強いリズムセクションを形成している。

高価買取のポイント

オリジナルMONO盤(RLP 317, 青ラベル, Deep Groove仕様)、帯付き日本盤

収録曲とその特徴

This Here
ボビー・ティモンズの代表曲であり、ソウル・ジャズの代表的ナンバー。強いリズムとゴスペル的なフレーズが特徴で、聴く者を引き込むエネルギッシュな演奏。

Moanin’
アート・ブレイキー&ザ・ジャズ・メッセンジャーズで生まれた名曲のソロバージョン。ゴスペルの影響を強く受けた力強いタッチと、独特のスウィング感が光る。

Riverside Recordsのレコードを高く売るポイント

1. オリジナル盤かどうかをチェック

Riversideレコードのオリジナル盤は、Deep Groove仕様、白または青ラベル、初回プレスのカタログ番号などが特徴です。特に初回モノラル盤はコレクター需要が高いため、買取価格も上がりやすいです。

2. レコードの状態を確認

レコードの価値は、盤面の傷、ノイズの有無、ジャケットのスレや破れによって大きく変動します。状態が良ければ査定額がアップしやすくなります。

3. 帯付き日本盤も買取対象

Riversideレコードは、日本盤(キングレコードやLondon盤)も人気があります。特に帯付きの初回プレスは海外のコレクターにも需要があり、高価買取の対象になります。

4. 専門の買取店を利用する

ジャズレコードの専門店や、オークションサイトでの取引を検討することで、より高額で売却できる可能性が高まります。一般のリサイクルショップよりも、ジャズ専門の査定員がいる買取業者を選ぶのがポイントです。

まとめ

Riverside Recordsのレコードは、ジャズの黄金時代を象徴する貴重なコレクションとして、今なお高い価値を持っています。特にオリジナル盤(Deep Groove仕様、モノラル盤)、帯付きの日本盤は高額査定の対象になりやすいため、売却の際は専門店での査定をおすすめします。お持ちのRiversideレコードの価値を最大限に引き出すために、適切な買取業者を選びましょう。

迷ったら横浜レコードへ!

横浜レコードの強み

創業39年になる音楽業界での豊富な経験

横浜レコードは、2025年で創業40年の歴史を持つレコード買取専門店です。
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国際的な視点による高価買取戦略

横浜レコードは、ドイツ、アメリカ、イギリスにグループ会社を持ち、国際的な視点で市場価値を把握することで、高額査定を実現しています。各国の相場情報を常にアップデートし、お客様にとって最も有利な条件で買取を行っているため、他店では難しい高額査定も可能です。 様々なプラットフォームを通じて世界中に再流通させることで、お客様の音楽資産を最大限に評価しています。
このように横浜レコードでは日本国内だけでなく海外の市場にも対応した高価買取が可能となっています。

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