【キャンディーズのレコード買取】作品紹介、レコードの買取市場と査定のポイント

キャンディーズ
キャンディーズ

キャンディーズは、1970年代に活躍した日本の女性アイドルグループです。伊藤蘭(ラン)、藤村美樹(ミキ)、田中好子(スー)の3人で構成され、1973年にデビューし、1978年に解散しました。彼女たちは、親しみやすいキャラクターと明るく爽やかな楽曲で、多くの人々に愛されました。

もともとキャンディーズのメンバーは、NHKの音楽番組『歌謡グランドショー』でスクールメイツ(バックダンサー)として活動していました。その後、渡辺プロダクションのもとでグループを結成し、1973年に「あなたに夢中」でデビューしました。しかし、デビュー当初はそれほど注目されず、大きなヒットにはつながりませんでした。

転機となったのは、1975年に発売された「年下の男の子」です。この曲の可愛らしい歌詞と軽快なメロディが話題となり、キャンディーズは一躍トップアイドルとしての地位を確立しました。その後も「春一番」や「暑中お見舞い申し上げます」など、数々のヒット曲を発表し、日本の音楽シーンを代表するアイドルグループとなりました。

しかし、人気絶頂だった1977年7月17日、後楽園球場でのコンサートにおいて、突然「普通の女の子に戻りたい」と解散を宣言しました。これは当時としては非常に衝撃的な出来事で、多くのファンが驚きとともに惜しみました。1978年4月4日、日本武道館で開催された「ファイナルカーニバル」を最後に、キャンディーズは正式に解散しました。このラストコンサートは伝説的なものとなり、今でも語り継がれています。

しかし現在、中古レコード市場では 「流通量が多すぎること」 や 「海外需要なく、ほとんど認知されていないこと」 から、買取価格が 20円~100円程度 となるケースがほとんどです。

ただし、一部の限定盤は、コレクター需要があり例外的に高額取引されることもあります。本記事では、キャンディーズの代表的なレコードを紹介しつつ、市場価値について解説します。

目次

なぜキャンディーズのレコードの買取は高額になりにくいのか?

① プレス数が膨大で希少価値がない

キャンディーズは70年代に爆発的な人気を誇り、シングル・アルバムともに大ヒット連発。その結果、 市場に流通するレコードの数が多すぎる ため、希少価値がほぼありません。

② 海外でほとんど認知されていない

近年、日本のシティポップが海外で再評価され、山下達郎や竹内まりやのレコード価格が高騰しています。しかし、キャンディーズの楽曲はシティポップとは異なり、海外市場での認知度がほとんどない ため、価格が上昇する要素がありません。

③ アイドル系レコードはコレクター需要が限定的

レコード市場では、ロックやジャズ、シティポップのレコードは高額取引される傾向にありますが、アイドル系のレコードはコレクター層が限られているため、需要が低い のが現状です。

例外的に高価買取される可能性があるのは、初回限定盤やプロモーション盤(非売品)などです。

キャンディーズのレコードを少しでも高く売る方法

① 状態をできるだけ良く保つ

  • ジャケットの汚れを拭き取る(カビやシミを防ぐ)
  • 盤面のキズを確認し、できるだけ傷の少ないものを売る
  • 帯やライナーノーツがある場合は必ず一緒に査定に出す

状態が良いと、査定額が若干アップする可能性があります。

② まとめ売りを活用する

単品では 20円~100円 のレコードでも、まとめ売り(セット販売) にすると、査定額が少し上がる場合があります。

  • 「キャンディーズのアルバム5枚セット」
  • 「70年代アイドルレコード10枚セット」

このように 「まとめて売る」 ことで、単品売りよりは価格が上がることがあります。

③ 専門店で査定を受ける

  • リサイクルショップでは10円~50円が基本
  • レコード専門店なら、多少高く買い取ってもらえる可能性あり

キャンディーズのレコード買取早見表

作品名レコード買取価格
あなたに夢中〜内気なキャンディーズ〜(1973年)100円
危い土曜日〜キャンディーズの世界〜(1974年)20円-100円
なみだの季節(1974年)100円
年下の男の子(1975年)20円-100円
その気にさせないで(1975年)100円-200円
春一番(1976年)20円-100円
夏が来た!(1976年)20円-100円
キャンディーズ1½(1977年)20円-100円
キャンディ・レーベル(1977年)20円-100円
早春譜(1978年)20円-100円
ファイナルカーニバル プラス・ワン(1978年)200円

キャンディーズの代表的なレコード紹介

以下は、キャンディーズの代表的なレコードであり、コレクターの間で人気があるタイトルです。買取価格は低めですが、特定の条件を満たすものは市場で注目されることもあります。

あなたに夢中〜内気なキャンディーズ〜(1973年)

あなたに夢中〜内気なキャンディーズ〜(1973年)
あなたに夢中〜内気なキャンディーズ〜(1973年)

キャンディーズのデビューアルバム 『あなたに夢中〜内気なキャンディーズ〜』 は、1973年12月5日にCBS・ソニーから発売されました。本作には、デビューシングル「あなたに夢中」を含む全12曲が収録されており、フレッシュで可愛らしい雰囲気が特徴の作品です。

このアルバムでは、オリジナル楽曲に加えて、当時の人気アーティストのヒット曲のカバーも収録されています。郷ひろみの「愛への出発(スタート)」、南沙織の「傷つく世代」、沢田研二の「あなたへの愛」、野口五郎の「君が美しすぎて」、チェリッシュの「避暑地の恋」、天地真理の「空いっぱいの幸せ」 など、当時のヒット曲をキャンディーズらしい爽やかなハーモニーで歌い上げています。これらのカバー曲を通じて、彼女たちの歌唱力や表現力の幅広さを感じることができます。

また、本作にはキャンディーズのオリジナル楽曲も多く含まれており、「キャンディーズ」ではメンバーの自己紹介を交えた楽曲が披露されています。「あなたに夢中」は、彼女たちのデビューシングルであり、明るく軽快なメロディが特徴です。そのほか、「なみだ草」や「盗まれたくちづけ」など、バラードやポップソングを織り交ぜた構成となっています。

制作陣には、当時のアイドル歌謡を支えた名作曲家や編曲家が関わっています。竜崎孝路(小谷充) は、多くの楽曲の編曲を担当し、キャンディーズの音楽性を形作る重要な役割を果たしました。また、馬飼野俊一 も編曲を手掛けており、ポップで洗練されたサウンドを作り上げています。彼らのアレンジによって、アルバム全体が統一感のある作品に仕上がっています。

このアルバムは、キャンディーズのデビュー当時の初々しさと、音楽的な多様性を感じることができる貴重な作品です。まだ大きなヒットには恵まれなかったものの、彼女たちの持つ透明感のある歌声やコーラスの美しさは十分に発揮されており、後の成功へとつながる可能性を感じさせます。オリジナル曲とカバー曲のバランスが良く、キャンディーズの音楽の原点を知ることができる一枚となっています。

危い土曜日〜キャンディーズの世界〜(1974年)

危い土曜日〜キャンディーズの世界〜(1974年)
危い土曜日〜キャンディーズの世界〜(1974年)

キャンディーズのセカンドアルバム 『危い土曜日〜キャンディーズの世界〜』 は、1974年6月21日にCBS・ソニーから発売されました。本作は、シングル「危い土曜日」や「そよ風のくちづけ」などのオリジナル楽曲と、洋楽のカバー曲を収録したバラエティ豊かな一枚です。

「危い土曜日」は、キャンディーズにとって初めてオリコンTOP20入りを果たしたシングルで、軽快なメロディが印象的な楽曲です。その他、「桜草のかなしみ」や「青春の真中」など、前作と比べてより大人びた楽曲も収録されており、彼女たちの表現力の成長が感じられます。一方、B面には「まぬけなキューピット」「バス・ストップ」「イエスタデイ・ワンス・モア」など、当時の人気洋楽のカバーが並び、キャンディーズならではの爽やかなハーモニーで新たな魅力を加えています。

本作のアレンジには前作に引き続き竜崎孝路が携わり、穂口雄右も編曲を担当しています。ポップで親しみやすいサウンドに仕上がっており、キャンディーズの音楽性の幅広さが際立っています。アイドルらしい可愛らしさに加え、洋楽の要素を取り入れた楽曲が揃っており、キャンディーズの成長を感じられるアルバムとなっています。

なみだの季節(1974年)

なみだの季節(1974年)
なみだの季節(1974年)

キャンディーズのサードアルバム 『なみだの季節』 は、1974年12月10日にCBS・ソニーから発売されました。本作は、シングル「なみだの季節」をはじめとするオリジナル楽曲と、洋楽や邦楽のカバー曲を織り交ぜた構成となっており、彼女たちの表現力の幅広さを感じさせる作品となっています。

アルバムのタイトルにもなっている「なみだの季節」は、1974年9月1日にリリースされた4枚目のシングルで、キャンディーズにとって初めて大きなヒットとなった楽曲です。千家和也が作詞、穂口雄右が作曲・編曲を担当し、切ない歌詞と哀愁のあるメロディが特徴的です。B面曲「迷える羊」も本作に収録されており、しっとりとしたバラードがアルバムの雰囲気を深めています。

また、本作には「真赤な木の実」や「ガラスの少女」など、千家和也と穂口雄右のコンビによるオリジナル楽曲が多く含まれており、キャンディーズの甘く切ない歌声を活かした作品が並んでいます。一方、B面には「シュガー・ベイビー・ラブ」(ルベッツ)や「風」(はしだのりひことシューベルツ)、「想い出のグリーン・グラス」などのカバー曲が収録されており、洋楽・フォークソングの要素を取り入れた多彩な選曲となっています。

本作の編曲は、引き続き穂口雄右が手掛けており、キャンディーズの楽曲に一貫した世界観を持たせています。また、アメリカン・フォークやポップスのカバーでは、原曲の魅力を活かしつつ、キャンディーズの持ち味である清涼感のあるコーラスが加えられ、新たな魅力を引き出しています。

年下の男の子(1975年)

年下の男の子(1975年)
年下の男の子(1975年)

キャンディーズの4枚目のアルバム 『年下の男の子』 は、1975年4月21日にCBS・ソニーから発売されました。本作は、キャンディーズにとって初めて 全曲オリジナル楽曲で構成されたアルバム であり、彼女たちの音楽的な成長と個性がより明確に打ち出された作品となっています。

本作の中心となる楽曲「年下の男の子」は、1975年2月21日にシングルとしてリリースされ、キャンディーズ初のオリコンTOP10入りを果たしました。作詞は千家和也、作曲・編曲は穂口雄右が手掛け、ポップで可愛らしいメロディと歌詞が大きな話題を呼びました。また、本アルバムには「春一番」のアルバムバージョンも収録されています。このバージョンは、後にシングル化されたものとは異なり、ブラスやストリングスを抑えたシンプルなアレンジが特徴となっています。

アルバム全体では、メンバーそれぞれがメインボーカルを務める楽曲がバランスよく配置されており、キャンディーズの多彩な歌唱力を楽しめる構成となっています。例えば、田中好子(スー)が歌う「涙色の幸福」や「若い日のひととき」、藤村美樹(ミキ)がリードを務める「のらいぬ」や「愛の瞬間」、伊藤蘭(ラン)が歌う「卒業」など、それぞれの個性が際立つ楽曲が並んでいます。

本作の楽曲制作には、穂口雄右をはじめ、加瀬邦彦、竜崎孝路、井上忠夫といった当時の実力派作家陣が携わっており、ポップで聴きやすいながらも洗練されたサウンドに仕上がっています。シングル曲だけでなく、アルバム収録曲の完成度も高く、キャンディーズのアイドルとしての魅力を最大限に引き出しています。

その気にさせないで(1975年)

その気にさせないで(1975年)
その気にさせないで(1975年)

キャンディーズの5枚目のアルバム 『その気にさせないで』 は、1975年10月1日にCBS・ソニーから発売されました。本作は、全曲オリジナル楽曲で構成されており、キャンディーズの音楽的な成長と新たな試みが感じられる作品となっています。

アルバムのタイトルにもなっている「その気にさせないで」は、1975年9月1日にシングルとしてリリースされました。この楽曲は、当時流行していたフィリー・ソウルの影響を受けたアレンジが特徴で、アイドルらしい可愛らしさの中に、大人びた雰囲気を感じさせるナンバーとなっています。また、B面曲「一枚のガラス」も本作に収録されており、切なさと透明感のあるメロディが魅力の楽曲です。

本作では、キャンディーズの音楽的な挑戦が随所に見られます。特に、「二人のラブトレイン」は藤村美樹(ミキ)が初めて作詞を手掛けた楽曲 であり、メンバー自身がクリエイティブな役割を果たした作品として注目されました。また、「片想いの午後」や「バイ・バイ・センチメンタル」など、甘く切ない恋心をテーマにした楽曲も多く収録されており、アイドルポップの枠を超えた幅広い表現力が感じられます。

本作の編曲は、穂口雄右、竜崎孝路、あかのたちお など、キャンディーズの楽曲を支えてきた実力派アレンジャーが手掛けています。フィリー・ソウルやファンクの要素を取り入れつつ、ポップで親しみやすいサウンドに仕上げられており、当時の音楽トレンドを意識した作品となっています。

春一番(1976年)

春一番(1976年)
春一番(1976年)

キャンディーズの6枚目のアルバム 『春一番』 は、1976年4月1日にCBS・ソニーから発売されました。本作は全曲オリジナル楽曲で構成されており、キャンディーズの音楽的な成熟と多彩な表現力が感じられる作品となっています。

アルバムのタイトル曲である「春一番」は、1976年3月1日にシングルとしてリリースされ、キャンディーズの代表曲の一つとなりました。もともとは前作『年下の男の子』に収録されていた楽曲ですが、シングル化に際し、ストリングスとブラスを加えた新たなアレンジが施されています。軽快で明るいメロディが特徴的で、今もなお春の訪れを感じさせる定番ソングとして親しまれています。

また、本作には「ハートのエースが出てこない」も収録されています。この楽曲は、1975年12月5日にシングルとしてリリースされ、キャッチーなメロディと印象的な歌詞で大きな人気を集めました。さらに、「ラッキーチャンスを逃がさないで」は、当時放送されていたバラエティ番組『プロポーズ大作戦』のテーマソングとして使用され、多くの人に親しまれました。

本作の楽曲には、穂口雄右、馬飼野康二、宮川泰、森田公一、竜崎孝路といった豪華な作家陣が携わっており、ポップで親しみやすいサウンドに仕上がっています。「恋の臨時ニュース」や「PAPER PLANE LOVE」などの楽曲では、軽快なリズムと華やかなアレンジが際立ち、アイドルポップとしての完成度の高さが感じられます。一方、「弱点みせたら駄目よ」や「朝のひとりごと」では、大人びた雰囲気のバラードが収録されており、キャンディーズの表現力の広がりを楽しめます。

夏が来た!(1976年)

夏が来た!(1976年)
夏が来た!(1976年)

​キャンディーズの7枚目のアルバム 『夏が来た!』 は、1976年7月21日にCBS・ソニーから発売されました。本作は全曲オリジナル楽曲で構成されており、夏の爽やかな雰囲気と多彩な音楽性が楽しめる作品となっています。

アルバムのタイトルにもなっている「夏が来た!」は、1976年5月31日にシングルとしてリリースされました。明るく軽快なメロディが特徴で、キャンディーズの代表的な夏ソングとして親しまれています。また、「さよならバイバイ」や「MOON DROPS」では、鈴木慶一とムーンライダーズ が編曲を担当し、独特の音楽性が加わっています。さらに、「恋はサーフィンに乗って」は、作曲を井上忠夫 が手掛けており、爽やかなサーフミュージック風の楽曲に仕上がっています。

本作には、ポップな楽曲だけでなく、大人っぽい雰囲気の楽曲も収録されています。「危険な関係」や「行きずりの二人」では、これまでのアイドルらしいイメージとは異なる、少しクールでシリアスな雰囲気を感じることができます。一方、「SAMBA NATSU SAMBA」では、馬飼野康二 のアレンジによるラテン調の楽曲が収録されており、バラエティ豊かな内容となっています。

キャンディーズ1½(1977年)

キャンディーズ1½(1977年)
キャンディーズ1½(1977年)

キャンディーズの8枚目のアルバム 『キャンディーズ 1½ 〜やさしい悪魔〜』 は、1977年4月21日にCBS・ソニーから発売されました。本作は2枚組のアルバムであり、全18曲が収録されています。タイトルの「1½」は、当時のアナログ盤において、A面・B面・C面のみ楽曲が収録され、D面にはメンバーのサインが刻印されていたことに由来しています。

アルバムの中心となる楽曲「やさしい悪魔」は、1977年3月1日にシングルとしてリリースされ、吉田拓郎が作曲を担当したことでも話題となりました。ポップでありながら、どこか大人びた雰囲気のある楽曲で、キャンディーズの新たな一面を感じさせます。また、「哀愁のシンフォニー」も収録されており、1976年11月に発売されたこのシングルは、なかにし礼の作詞、三木たかしの作曲による美しいメロディが特徴です。

さらに本作では、キャンディーズの音楽的な幅広さが際立っています。特に、メンバー自身が作詞・作曲を手掛けた楽曲が収録されている点が大きな特徴です。伊藤蘭が作詞・作曲した「恋がひとつ」や「ミッドナイト・ハイウェイ」、藤村美樹の「LOVE ME LOVE ME」「今日から私は」、田中好子の「素敵な魔法使い」「さよならの朝」など、それぞれの個性が光る楽曲が並んでいます。

また、本作には洋楽のカバーも多く収録されています。ビートルズの「HERE, THERE AND EVERYWHERE」、ニール・セダカの「BREAKING UP IS HARD TO DO」、ドリー・パートンの「JOLENE」、ジャニス・イアンの「LOVE IS BLIND」など、当時の名曲がキャンディーズのハーモニーで新たな魅力を持つ楽曲として生まれ変わりました。

キャンディ・レーベル(1977年)

キャンディ・レーベル(1977年)
キャンディ・レーベル(1977年)

キャンディーズの9枚目のアルバム 『キャンディ・レーベル』 は、1977年9月1日にCBS・ソニーから発売されました。本作は、30cm LP盤と4曲入りのコンパクト盤(17cm LP)のセット という、当時としては珍しい構成となっています。収録曲は、オリジナル楽曲に加え、ザ・ピーナッツのカバー曲や洋楽のカバー も含まれており、多彩な内容となっています。

アルバムのタイトル曲ともいえる「キャンディ」は、森雪之丞が作詞、馬飼野康二が作曲・編曲を担当し、可愛らしいポップソングに仕上がっています。また、「暑中お見舞い申し上げます」は、郵政省の暑中見舞い葉書のCMソング としても使用され、1977年6月にシングルとしてリリースされました。軽快なメロディが特徴で、夏を象徴する楽曲の一つとなっています。

さらに、本作のLP盤B面には、ザ・ピーナッツのカバー曲が6曲 収録されています。「恋のバカンス」「恋のフーガ」「ふりむかないで」など、昭和を代表するヒットソングを、キャンディーズの魅力的なハーモニーで新たに表現しています。ザ・ピーナッツへのリスペクトを込めたカバーでありながら、キャンディーズならではのアレンジが加えられている点も、ファンにとって魅力的なポイントとなっています。

また、コンパクト盤には、「キャンディ・ツイスト」「キャンディ・サンデー」「シュガー・キャンディ・キッス」など、“キャンディ”をテーマにした楽曲 が収録されており、アルバム全体の世界観が統一されています。「シュガー・キャンディ・キッス」は、マック&ケイティ・キッスーンの楽曲を日本語詞でカバーした作品で、ポップでキャッチーなメロディが印象的です。

本作がリリースされる約1か月半前の1977年7月17日、日比谷野外音楽堂で行われたコンサートにて、伊藤蘭が「普通の女の子に戻りたい」と発言し、解散を発表 しました。この衝撃的な宣言の直後にリリースされた本作は、キャンディーズの音楽活動の集大成ともいえる内容となっています。

早春譜(1978年)

早春譜(1978年)
早春譜(1978年)

キャンディーズの10枚目にして最後のアルバム 『早春譜』 は、1978年3月21日にCBS・ソニーから発売されました。本作は メンバーの伊藤蘭(ラン)、田中好子(スー)、藤村美樹(ミキ)が、それぞれ作詞・作曲を手掛けた楽曲で構成された2枚組のアルバム となっています。メンバー自身が制作に関わることで、より個性的で、彼女たちの想いが詰まった作品となっています。

収録曲は、ディスクごとに分かれており、ディスク1は藤村美樹と伊藤蘭、ディスク2は田中好子とメンバー全員の楽曲 で構成されています。藤村美樹の楽曲は「買い物ブギ」や「FOR FREEDOM」など、彼女の個性的な音楽センスが反映された作品が揃っています。一方、伊藤蘭の楽曲「アンティック ドール」「鏡の中で」などは、繊細で透明感のあるメロディが特徴です。

ディスク2には、田中好子が作詞・作曲した「私の彼を紹介します」「いちばん星さん」など、優しさや温かさを感じる楽曲が並んでいます。また、メンバー全員で制作した楽曲も収録されており、「PLEASE COME AGAIN」「あこがれ」などは、キャンディーズの最後のアルバムにふさわしい楽曲となっています。

本作は、1978年4月4日に行われた後楽園球場での「ファイナルカーニバル」 を前にリリースされました。キャンディーズの解散が決まっていた中での作品であるため、ファンにとっては特別な意味を持つアルバムとなっています。メンバー自身が作詞・作曲を手掛けたことで、それぞれの個性や想いが込められており、キャンディーズの音楽的な成長と集大成を感じることができます。

ファイナルカーニバル プラス・ワン(1978年)

ファイナルカーニバル プラス・ワン(1978年)
ファイナルカーニバル プラス・ワン(1978年)

キャンディーズのライブアルバム 『ファイナルカーニバル プラス・ワン』 は、1978年5月21日にCBS・ソニーから発売されました。本作は、同年4月4日に後楽園球場で開催された解散コンサート「ファイナルカーニバル」 の模様を収録したライブアルバムであり、キャンディーズの音楽活動の集大成ともいえる作品です。オリコンアルバムチャートでは初登場1位を獲得し、多くのファンにとって特別な意味を持つアルバムとなりました。

本作は3枚組の構成 となっており、ディスク1・2には解散コンサートのライブ音源 が収録されています。コンサートでは、キャンディーズの代表曲のほか、当時の人気洋楽のカバーやメドレーなどが披露されており、彼女たちのステージパフォーマンスの魅力を存分に味わえる内容となっています。「ハートのエースが出てこない」や「その気にさせないで」などのヒット曲をはじめ、解散間際にリリースされた「わな」など、キャンディーズの人気曲が勢揃いしています。

また、「プラス・ワン」として追加されたディスク3には、スタジオ録音の楽曲が収録 されています。ここには、彼女たちが最後に発表したシングル「微笑がえし」をはじめ、キャンディーズが自ら選んだ楽曲が収められており、ファンへの感謝の気持ちが込められています。ライブの臨場感あふれるディスク1・2とは異なり、じっくりと楽曲を楽しめる内容となっています。

『ファイナルカーニバル プラス・ワン』は、キャンディーズの最後のステージを記録した貴重なアルバムであり、彼女たちの音楽的な魅力や成長が詰まった作品です。アイドルとしての活動を超え、パフォーマーとしての実力を発揮したライブの記録として、今なお多くのファンに愛され続けています。キャンディーズの軌跡を振り返るうえで、欠かせない一枚といえるでしょう。

まとめ

ピンク・レディーのレコードは、基本的に市場に多く出回っているため買取価格は低く、ほとんどの作品は10円〜200円程度の査定となります。しかし、再結成時に制作されたアルバムや、未開封備品については高く買い取られるケースが見受けられます。

■ 帯・特典付きの美品を査定に出す
■ 複数の買取業者で比較する
■ レコードの状態をチェックし、事前にクリーニングする
■ 1度目の再結成のアルバムは比較的高く買取される

迷ったら横浜レコードへ!

横浜レコードの強み

創業39年になる音楽業界での豊富な経験

横浜レコードは、2025年で創業40年の歴史を持つレコード買取専門店です。
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国際的な視点による高価買取戦略

横浜レコードは、ドイツ、アメリカ、イギリスにグループ会社を持ち、国際的な視点で市場価値を把握することで、高額査定を実現しています。各国の相場情報を常にアップデートし、お客様にとって最も有利な条件で買取を行っているため、他店では難しい高額査定も可能です。 様々なプラットフォームを通じて世界中に再流通させることで、お客様の音楽資産を最大限に評価しています。
このように横浜レコードでは日本国内だけでなく海外の市場にも対応した高価買取が可能となっています。

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